レポート 都心を越えて、ウォーターフロントへ
天気予報がコロコロと変わり、その日の天気の変化も読めなかった数週間を経て、突如やってきた猛暑日。
ジリジリと焼けるような日差しと、モワッと肌に触れてくるね熱風を感じながら、ウォーターフロントへ向かう散走が始まりました。
ちょっとした日陰でも中に入ると暑さが落ち着くなか、日陰を探しながらルートを変更しつつ青山から東京湾を目指します。
信号待ちの時に、流石にここまで暑いと人も歩いていない。。。と思いながら、ふと脇に目を向けると、交差点からすこし離れた日陰に何人もの人が立って信号を待っている、「その気持ち、わかるよ!(クスッ)」と笑顔が漏れるような光景が、いろいろなところで見られたのでした。
当初の予定よりルートを短縮、ランチの予定も変更して向かったのは、勝どき。
マグロ卸が始めたマグロ丼の店があります。実はサイクリストにはそこそこ有名な店。目の前に東京湾へ注ぐ運河が流れ、海風を感じられる「厨房以外は屋外」の店で、開放感と絶品の海の幸を満喫しました。
食後は後ろ髪を引かれる思いで---炎天下には戻りたくなかったのです---店を後にし再びギラギラの日差しの元へ。
暑いなか「修行」をしていても仕方がない!これは散走なのだからと、ふたたび日陰を探しつつ路地裏散策を続けていたのですが、どこからともなく「建物ばっかりだから自然の中も走りたい!」という天の声。一瞬でも隅田川を眺めながら走ろうと、進路を変更して中央大橋の方面へ向かいます。南高橋を渡り、もう少しで隅田川というところで「アイスを食べながらのんびり川を眺めたい!」と再び天の声。
ちょうど目と鼻の先にコンビニがあったので速攻着地します。思い思いのアイスを買って、隅田川を眺めながら食べるのでした。
※ ちなみに「天の声」は、スタッフや参加者のつぶやきです。酷暑のなか熱中症に気をつけつつも楽しく走りたいとルートをその場で考えている先導者に、次から次へとアイデアが告げられるのでした。
こんな「ちょっとしたこと」なのに、なんて心が安らぐんだろう。ギラギラと水面が光る隅田川をみながら、木陰で食べるアイスは最高でした。体も中からしっかりと冷却され、すっきりとした気分で、ふたたび出発します。
「皇居周辺に行きたい」「日比谷の公園の百合が綺麗らしいから見に行きたい」「ちょっとお茶を飲みながら体を冷却したい」と次々聞こえてくる天の声にしたがいながら、散走のルートが完成に向かいます。
桜田門周辺も、さすがの猛暑でランナーはほとんどいない。貸切に近い状態でくぐる桜田門の一瞬の影も天国に感じます。
日比谷の公園の百合は綺麗でした。百合が植えられた理由は、表向きには昨年盛大に行われた「スポーツの祭典」で来日した方々を迎えるためということだそうです。
いろいろなところから参加者が来られ、みなさんの知が結集されるOVE散走ならではの、豆知識でもあるのですが。
そのまま公園内に新しくできたカフェに入って再度冷却。
OVEにもどるとカフェスタッフ渾身の力作ハーブティー!全身リラックスして散走を終えたのでした。