自転車お出かけスポット~イベント編~「GRAND CYCLE TOKYO レインボーライド」に参加してきました!
【GRAND CYCLE TOKYO(グランド サイクル トーキョー)とは】
主催「GRAND CYCLE TOKYO実行委員会」、共催「東京都」で開催される自転車の祭典。
環境にやさしく、健康にもよい自転車を更に身近なものとするため、ファミリー層からハイレベルな自転車愛好家まで参加できる自転車イベントです。
ロードレースや普段は自転車が通ることが出来ないレインボーブリッジ・ゲートブリッジなどを封鎖した大規模なライドイベント、子供自転車教室や体験ライドなど、1年を通して自転車に関する様々なイベントを総合的に進めているだけでなく、試乗会や地域の魅力発信など様々な角度から参加者を盛りあげてくれます。普段自転車になじみがない方も色々な角度から触れ合えるチャンスです。
今回は11/23(木・祝)に開催された「レインボーライド」の模様をお届けします!
【レインボーブリッジ・東京ゲートブリッジを封鎖したとんでもない大規模イベント】
一般道を通行止めにしてマラソン大会やロードレースの大会などが行われることはちょこちょこあることだと思いますが、この大都会「東京」のものすごい交通量を誇る「首都高速」の一部を封鎖してイベントを開催するなんてそういくつもの記憶はありません。東京オリンピックでさえもそんなイベントや競技は無かったと思います。
高速道路ですから当然普段は人も歩けなければ限られた乗り物しか走ることが許されない場所であることはご承知の通り。
そこを自転車「だけ」が走ることが出来る特別なイベントが開催されるなんて言われたら・・・希望者が殺到すること間違え無し。
今回はレインボーブリッジが掛かる11号台場線の芝浦JCT~有明JCT間の全線が4時頃から14時頃まで通行止め。更にゲートブリッジまでを繋ぐ広範囲にわたる一般道も封鎖、路線バスの運休など、とにかく自転車を楽しむ人たちのために東京都が共催となってものすごい力を発揮したイベントがこのレインボーライド。
昨年はレインボーブリッジを自転車で渡れるという事で初開催。定員も今回よりかなり少なかったため、ものすごい当選倍率だったと噂になりました。今年は参加人数も走る場所もパワーアップ!
「レインボーブリッジ」だけではなく「東京ゲートブリッジ」も封鎖して自転車だけ走れるようにしてしまうという魅力倍増のイベントとなりました。
私もダメ元で抽選に参加。2つの橋を渡ることが出来る「ロングコース」の参加費は15,000円。ちょっと勇気のいるお値段のため、外れたらそれはそれで若干の安堵を覚えるわけですが(笑) その特別感から想像するとそのお値段以上の価値を味わうことが出来るイベントであることは容易に想像が出来ます。しかし、まずは当選するという自力ではどうすることもできない高いハードルを越えなければなりません。これはもう・・・自らの日頃の行いを振り返り、天に判断をゆだねるのみです。
【集合時間と出走前チェック】
というわけで、日頃の行いが良かったかどうかはさておき、運良く当選通知を受け取り、開催日近くになるとゼッケンなどが到着。「当たらなければ始まらない!」と、とにかく走りたい一心で何も考えずに申し込んだ私はここでやっと我に返り、冷静に参加案内に目を通します。そこで初めて気が付くのです。
「受付時間6時~7時まで、集合場所お台場・・・」早い!!そして遠い・・・私は一応東京都民ではあるものの、お台場とは遠く離れた緑あふれる23区外の住人です。職場であるOVEで自転車を拾ってから行く予定だった私は始発の電車に乗ってもぎりぎりということに直前になって気が付いたのでした。
間に合うかどうかドキドキしながら当日の朝を迎え、自転車で集合場所へ向かう事1時間ちょっと。
当日はとても暖かく、早朝でも凍える程ではない最高のサイクリング日和。会場に近づくにつれゼッケンをつけたサイクリストが続々とあちこちから湧き出てきて、途中からは地図をみなくても列について行けば会場についたほど。締め切り5分前に会場に到着しましたが、周辺にはすでに出発を待つサイクリストのものすごーーーーーーーーーーい人の列!!自転車を楽しんでいる人ってこんなに沢山いるんだ!!と足の先からムズムズと嬉しくなるほどの人数です。
申し込みページを見る限り参加募集人数5000人!
一人一人の名簿チェックなどは無く、受付を開始している対象のコースの人が出走前チェックの列に案内されます。
・ライトは点滅ではなく点灯でチェック
・ヘルメットの着用
・ゼッケンの取り付け
・前かごの使用禁止
など事前に申し伝えられている項目をクリアできているかをチェックされます。トンネルを走るので前照灯は必須。販売ブースもありましたので忘れた人は購入を。チェックOKであればゼッケンに書かれた自分のウエーブ(ブロック)番号の列へ向かいます。私は34ウェーブ。ほぼ最後のグループのため、そこへたどり着くまでも長い道のり。朝は曇り空、少しぱらぱらと雨が降ることもありました。
レインボー&ゲートブリッジを走れるのは私が参加したロングコース(32キロ)のみ、ミドル(19キロ)とショート(8キロ)に参加の場合はレインボーブリッジのみ走行することが出来ます。
ウエーブごとに時間差出発。私は8:30頃、ようやくスタート地点にたどり着きました。
これほどまでに沢山の参加者が走るので、どれほどの列をなして走るのかと覚悟していましたが、全くそんなことはなく、ゆっくりと、そしてとても悠々と走ることが出来ました。道中きちんと管理され、終始ストレスのない走行を楽しむことが出来ました。
そしてそのスムーズさを実現してくださったのがとにかく沢山のボランティアスタッフの方々です!とくに橋の上には短い等間隔にスタッフが立っており、一人ずつ声援を送ってくださいます。そのおかげで写真を撮ったりして立ち止まる人なども全くおらず、コース上をスムーズに走行することが出来ました。また警察官、救急車、サポートカー、メンテナンスカー、リタイア回収車、があちこちにスタンバイしており、とにかくサポートが充実。寒いトンネルの中にもスタッフが立ってくださっており常に安心して走ることが出来ました。
走行中は車体やヘルメットに固定されたカメラ等に限り撮影することが認められており、運転中の片手撮影だけでなく止まって写真を撮ることも禁止されておりました。だからこそスムーズな走行につながったのだと思います。
そういうわけで走行中の景色は是非YOUTUBE動画にてご覧ください。
【レンタサイクル】
事前に申し込みが必要ですが、最近はどこの駅でも見ないことはない思うほどの設置台数を誇る、電動アシスト付きのシティーサイクル「ダイチャリ」を借りることが出来ます。ヘルメットも用意されて1500円/1台。会場にはものすごい数の自転車が並んでおりました。実際にコースを走ってみて思ったことはレインボーライドには電動アシスト付きがお勧めという事。総距離はロングで32㎞とそんなに大したことはないのですが、橋ありトンネルありのアップダウン、そしてその区間も長めです。私は上り坂が大嫌いですので(笑)もちろんE-BIKEで参戦。大大大正解で、ただただ気持ちよく爽快に楽しむことが出来ました。「あの長い坂を頑張って上った」なんていう感覚はなく終始笑顔で「なんのその」です。
【コースとエイドステーション】
お台場の街を抜けるとすぐ首都高速入口に入りレインボーブリッジを渡ります。自転車で高速の料金所を抜けるということ自体とても新鮮!
ご存じかと思いますがレインボーブリッジもゲートブリッジ見るからに高い場所にあるわけで、坂の勾配もその長さもなかなかのものでした。普段走り慣れているロードレーサーにはたまらないとおもいますが、普段距離を走らない方や楽しくゆっくりと散走を楽しんでいるという方にはやはり電動アシストつきの自転車がおすすめ。「東京湾海の森トンネル」という長い海底トンネルも抜けるのですが、これもまたなかなかの勾配。自転車で車専用道を走るといかに坂の勾配や長さがあるのかというのが良くわかります。この地域は20202オリンピックに向けて整備された場所なのでトンネルも綺麗。こんな大きなトンネルを自転車だけが走れるなんて本当に不思議な感覚。道路を逆走しても、第一車線を走らなくても怒られることもありません(笑)そのうえ沿道では沢山のボランティアの方が「頑張ってください!」と笑顔で応援してくれます。あーなんて楽しいんてしょう・・・嬉しい気持ちにならない訳がありません。
エイドステーション「海の森競技場」でペットボトルの水が配られました。とても開けた空間で、これから渡るゲートブリッジを間近に、とても綺麗に眺めることが出来ます。羽田へ向かう飛行機も頭上近くを飛んでいくので、何時間でもいられそうな気持のよい場所でした。
ここからの再スタートはウエーブ関係なく、スタートゲートに向かった人から人数を制限して送り出されます。そしてお待ちかねのゲートブリッジへ。レインボーブリッジからの景色とはまた違った風景が広がり、ディズニーランドも見えました。叫び声をあげたくなるほど広々として気持ちよいスピード感を味わえた下り坂も非日常体験の1つ。橋のたもとにある若洲海浜公園のサイクリングコースの海沿いが折り返し地点となり、再びゲートブリッジを渡り、その後はほぼ来た道を戻りました。
【スタート・ゴールエリア】
ゴールでは和太鼓の演奏で出迎えてくれました。イベント会場ではキッチンカーはもちろん、自転車メーカーの試乗ブースや子供に人気のストライダーブース、BMXショー、トークショー等、走り終えた午後の時間をたっぷりと楽しむことができる催しが沢山用意されていました。中でも力を入れていたのは「自転車の安全」や「パラスポーツ」に対しての啓発ブース。ヘルメットの試着、交通事故のヒヤリハットVR体験、交通安全クイズ、パラサイクルの試乗体験、など東京都が共催という事で、自転車に乗る際の安全性をきちんと学ぶ機会を与えてくれていました。自転車の安全や交通ルールを学ぶ機会ってとても少ないので大切で有意義な出店ブースだったと思います。
【参加賞】
ゼッケンと一緒に前もって送られてきたのは大会オリジナルTシャツ。そして、走り終えた後には豚汁やトマトスープ等の暖かい飲み物1杯と麦茶、そして木製の完走記念メダル(Made From TAMA)をいただきました。走った後に頂いた豚汁がなんとも美味しいこと。一気に食欲に火が付きお腹が空いてしまいました。
【12/2-3 開催 STADIUM FESTAへGO!」
GRAND CYCLE TOKYOの次なる一大イベントは12/3(日)自転車ロードレース「THE ROAD RACE TOKYO」を初開催。トップアスリートによるロードレースを間近で見ることが出来ます。八王子市の冨士森公園をスタートし、フィニッシュ地点、調布市の武蔵野の森公園前スタジアム通りまで、日本では希少な市街地におけるワンウェイレースとなっており、東京2020大会の都内コースを中心に、1964大会コースも活用される男子72.6㎞、女子49.8㎞のレース。自転車ってこんなに速く走れる乗り物なの??とびっくりすること間違え無し!合わせて味の素スタジアム周辺ではパラサイクリングタンデムトライアルのレースも開催されますので合わせて盛り上げていきましょう!
アスリートレースだけではなく、前日の12/2(土)には味の素スタジアムでスポーツサイクル初心者から愛好家まで、一般サイクリストが参加できる「チャレンジレースin味スタ」も開催されます。これからレースにチャレンジしてみたい!という方に向けたスクールや各種レース体験プログラムなどを受けることが出来るのですが、残念ながら参加申し込みはすでに終了・・・しかしそのほかにもサイクルスポーツの見どころや自転車関連のコンテンツを始め、ステージイベント、多摩・島しょ地域のグルメなど、多彩な魅力を体験できるイベントが盛りだくさん。天気予報でおなじみの木原さんとそらジローや講談社のファッション誌「ViVi」で活躍するモデルがサイクルファッションを披露してくれたりと、とにかく参加者を盛り上げようという気合が感じられるプログラム。
紅葉も見ごろを迎えは始めている東京。是非そんな景色を楽しみながら足を運んでみてください。
そしてまた来年、レインボーライド参加への抽選情報を見逃すことのないよう、皆様、情報収集をぬかりなく!!