元気をつくる、
OVEのカフェごはん
春の果実を閉じ込めて。
春になると果物売場が色鮮やかに変わっていきます。この果物たちは季節の便り。旬の一番の時期を逃さずそのまま味わうのもいいですが、長く楽しむためにはビネガーとして閉じ込めておくという方法も。イチゴ、キウイ、グレープフルーツなんでもOK。今回はつい余ってしまいがちなレモンを中心に、果実酢にする魅力をお話します。

身体にいいものを、何か。
そんな思いで生まれた
OVEの果実酢。
私たちカフェスタッフは、OVEで提供する食事を「これで完成」とせず、少しずつでも何か新しい試みをプラスきるよう意見を交わしています。そのとき大事にしているのはOVEらしさ。季節の身体を一番に、旬のものを味わってもらうには何ができるかと考えています。ランチにショットグラスでお出ししている食前酢も、実はこうして始まったものでした。


ちょうど暑い夏の頃、胃腸の疲れを取り、食欲増進に効果のあるお酢を食前にひと口飲んでもらえれば、とひらめいてお出ししてみると、とても喜ばれました。いまでは1年を通して季節の果物を使ったいろいろな果実酢を仕込み、同じものが続かないように味に変化をつけながらランチに添えています。
好きな果物に、砂糖、蜂蜜、
お酢を加え
しばらく寝かせるだけで完成。
買ってきたり、人からいただいたりした果物を、すぐに食べ尽くせるといいのですが、そのままうっかり残してしまうことって結構ありますよね。そうなる前に果実酢にしておけば、果実の風味を長く、そしていろんな方法で活用できるので本当におすすめ。このレモンの果実酢も、切って材料を入れて保存容器に詰めるだけ。3日ほど寝かせておけば出来上がります。


私たちが作るときは、砂糖をきび砂糖にすることと、蜂蜜を使って甘さにコクを出すようにしています。お酢はリンゴ酢、黒酢、柿酢、米酢、何でも結構。まずはご自宅にあるもので作ってみて、お好みの味にアレンジしていくといいでしょう。果物も何でもいいですが、酸味のある方がお酢との相性が良いです。
ドリンクに、ドレッシングに、
スイーツに。
手軽に「酢」を取り入れて、
疲れを回復。
こうして作って冷蔵庫などの涼しい場所に保管しておくと、ソーダや水で割るだけでさっぱりとしたドリンクに。お酒を入れてカクテル風にするのもいいですね。レモンやイチゴの果肉も入れることで、見た目も涼やかになるので、お客さまに出しても喜ばれます。

そのままドリンクで味わうだけでなく、ドレッシングに活用したり、紅茶やヨーグルト、パンケーキなどに添えてみるのもおすすめです。自律神経やストレスを司る「肝」が弱っているときに回復効果をもたらすのが「酸」。疲れたなと感じたら、この果実酢を手軽に取り入れて、心身を癒やしてもらえたらうれしいです。

『 レモンビネガー 』
材料レモン約3個分
- レモン300g
(5mmのスライス) - きび砂糖300g
- お好みの酢200g
(今回はリンゴ酢を使用) - 蜂蜜50g
- フェンネル1枝
(なければディル)
作り方
- 消毒した保存瓶にレモンときび砂糖を3回交互に重ねる。
- 酢、蜂蜜、フェンネルを加える。
- 日のあたらない涼しい場所に保管して、3日~1週間程で出来上がり。
『 レモンドレッシング 』
材料
- レモンビネガー大さじ4
- レモンスライス2枚
(みじん切り/レモンビネガーで漬けていたもの)10g - 玉ねぎ(みじん切り)
- 塩2つまみ
- 胡椒適宜
- 水大さじ1
- オリーブ油大さじ1
作り方
- すべての材料を混ぜ合わせて出来上がり。