EVENT OVE散走&ショップイベント
ショップイベントレポート
2019/10/27 Sun

第3回「ソーシャル×散走」企画コンテスト最終審査会

エコな乗り物である自転車で、地域の歴史や背景等に触れながら、その魅力やストーリーを、気軽に楽しむことのできる「散走」は、人や地球にやさしい暮らしにも通じていると考え、OVEと一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会(APSP)との共同企画として、2017年から開催してきた「ソーシャル×散走」企画コンテスト。

2019年、第3回の「ソーシャル×散走」企画コンテストは、初の一般公開で参加者募集を行った結果、20チーム58名のエントリーがあり、一次審査を通過した6チームが最終審査に挑みました。どの学生さんたちの企画プレゼンテーションは素晴らしく、審査は難航いたしましたが、今年も大賞・APSP賞・OVE賞が授与されました。


<受賞者>
大賞:伊豆の夏休み~あの楽しかった夏休みを、もう一度。~
Team UCHIRA

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APSP賞:デュアラー×散走~都市と地方を繋げる二拠点生活の普及・推進~
チームMST

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OVE賞:がんばっぺ茨城散走〜サイクリングに農業体験を!〜
チームいばらき

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自由者研究散走〜散走✖️伝統工芸品✖️自由研究〜
DOINDOIN

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体も心も喜ぶ! オーガニック散走
神原ゼミ伊豆班

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BENTO SANSO
チームW

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審査員を代表して、専修大学 商学部教授/一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会 理事 神原 理 先生よりいただいた総評です。

***

近年、様々なビジネスコンテストが開催されるなか、当コンテストは至難を極めるレベルにあると思います。
一般的なビジネスコンテストでは、商品アイデアやプロモーション案などを提示するに留まりますが、このコンテストは、
①魅力的な散策プランを提示するだけでなく、さらにその案が、
②自転車を利用した(自転車で散策する必然性を示した)プランであり、かつ、
③社会的な課題を解決するものでなければならない
という「三重苦」を強いるものであり、この何ともドSなコンテストに応募して下さった皆様には、心より感謝申し上げます。

応募頂いたプランは、どれも熟慮されたアイデアばかりで、審査委員はみな、頭を悩ませておりました。ただ、そのなかでも高い評価を得たものは、各地域の抱える社会的課題に対する興味や関心、問題意識の高さが反映されているものでした。
「他人の痛みに寄り添う」ことが、いかに難しくも重要であるか、ここ数年の天災に見舞われた方々の生活を思いながら、改めて認識する次第です。

***

【最終審査 審査員】
・専修大学 商学部教授/一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会 理事 神原 理 氏
専攻:社会的課題の解決に資する商品・サービスの研究
主著:「ソーシャル・ビジネスのティッピング・ポイント/白桃書房」「コミュニティ・ビジネス−新しい市民社会に向けた多角的分析−/白桃書房」

・法政大学 現代福祉学部教授 土肥 将敦 氏
一橋大学経済学部、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学(商学博士)。主な研究領域は、ソーシャル・イノベーション、CSRで、企業による新しい社会的価値創造プロセスを中心に研究を行っている。

・独立行政法人 日本スポーツ振興センター情報・国際部 本間 恵子氏
独立行政法人日本スポーツ振興センター(Japan Sport Council:JSC)は、「未来を育てよう、スポーツの力で。」のコーポレートメッセージのもと、スポーツが持つ価値が日本の豊かな未来への活力となるよう、幅広い取り組みを推進している。JSCでは、諸外国のコミュニティスポーツ政策の分析を担当し、特に、スポーツ実施に関する行動科学、Sportfor All、スポーツツーリズムを専門とする。スポーツの社会的価値やスポーツを通じた健康増進、地域活性化や街づくりの観点から、自転車の活用に注目している。https://www.jpnsport.go.jp/

・日本オラクル株式会社コーポレート・シチズンシップ 川向 緑 氏
日本オラクル株式会社はアメリカ・カリフォルニア州に本社がある企業向けクラウドサービスやハードウェアを提供するIT企業の日本法人。CSR活動では、デザインの力で課題解決をするデサイン思考に力を入れ、米国本社敷地内にデザイ思考に特化した公立高校を設立するなど、次世代育成に注力している。https://www.oracle.com/jp

・株式会社シマノ管理本部 広報部 参与 神保 正彦
1984年 株式会社シマノ入社。2017年までバイシクルコンポーネント事業部企画部にて新製品企画に従事。その傍らLife Creation Space OVEやShimano SQUAREといったコミュンケーションスペースの運営や自転車と健康の関係を伝える情報誌Cyclingoodなど広く自転車文化推進の活動も行ってきた。



今年の説明会では、散走モデル地域として推奨している、下記のモデル地域の現況・課題についてもレクチャーいただきました。
- 東京、青山/市街地開発株式会社 専務取締役 水野成美氏
- 伊豆半島/伊豆急行株式会社 専務取締役 長縄健吾氏
- 茨城/茨城県庁 茨城県地域振興課 地域振興課交流プロジェクト推進室長 中村浩氏

未来の社会を担う若い世代が、日本を再発見し、持続可能な社会へつなげて行くことに期待が高まります。各地域の課題解決にもつながり、散走を愉しめるプランが実現できれば、OVEウェブサイトにてご案内いたします。大学生のみなさんが地域のことを思って考え抜いた散走プランを乞うご期待ください!


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