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現代に甦る日野椀

OVE店内では、「近江日野商人の町めぐり散走フェア」と題して、滋賀県日野町にスポットを当てた地域イベントを開催中です。

カフェでは日野特産のお米や、伝統野菜の日野菜、古代穀物のディンケル小麦の全粒粉を使用した期間限定のメニューをご用意しています。


今回特別に、地域に古くから伝わる漆塗りのお椀「日野椀」をお借りしました。

発祥には諸説ありますが、安土桃山時代に当時の領主・蒲生氏によって広められたと伝えられ、千利休らも愛用したと記録が残っているそうです。江戸時代中期までは、近江日野商人の手によって全国に普及しますが、主力商品が薬に代わると、次第に勢いが衰え日野椀の生産は途絶えてしまいます。

それから一世紀半以上経った2004年、町興しの一環として、地元の木工作家の手により、現代の技法を用いた「復興日野椀」が完成します。

当時の日野椀は現存するものがほとんどなく、技法や形状の明確な記録も残っていないそうです。高級漆器ではなく、日常使いがメインだったため残らなかったのではないかという考察の下、漆器の持つ温かみや使い心地の良さを活かし、耐久性に優れたシンプルなデザインの現代版・日野椀は、なんと食洗機にかけることもできるそう。


日野椀は、期間限定のランチメニュー「日野菜と旬野菜のかき揚げ丼」で、味噌汁椀として使用しています。日野菜のお味とともに、日野椀の使い心地もぜひお試し下さい!



日野菜と旬野菜のかき揚げ丼

近江日野商人の町めぐり散走フェア


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