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春の訪れと五穀豊穣祈願のお団子

3月16日は「十六団子(じゅうろうだんご)」の日です。田植えが始まる春になると、山から種子を抱えて里へ下りてくる神様に、古くから縁起が良い数とされる16のお団子をお供えして豊作を祈願する日です。

昔は杵と臼でついたお餅を使ったので、神様はその音を聞いて山から降りてくると伝えられ、それは春の訪れを告げる風物詩でもあったそうです。

この農事の神様は、収穫が終わった秋に山に帰っていくと言われ、その日は11月16日とされています。お見送りの時にも同じように16個のお団子をお供えします。神様が山と里を行き来する両日とも十六団子の日と呼ぶそうです。


現在は杵臼を使う機会はなかなかないですが、米粉や白玉粉で手軽に作ることもできます。手作りが難しいという方もご安心を。

OVEカフェでは、3月2日から始まった長門湯本温泉×散走フェアにちなみ、長門の食材を使った特別メニュー「はなっこりーと、ぐるぐるグリーンカレーうどん」に白玉のお団子を使ったデザートをお付けしています。

自家製の甘酒を使ったカカオソースと、山口県のオリジナル柑橘であるゆずきちを使ったコンフィチュールが、白玉団子にマッチしたOVE特製の薬膳甘味です。


古くからある風習は、気候や生活スタイルの変化で現代には当てはまらないものもあるのですが、季節を通じた食にまつわる営みには普遍的なものを感じます。身近に田んぼや畑がなくても、少し自転車を走らせれば、自然を感じられる場所へ行くこともできるのではないでしょうか。

お供えは出来なくても、お店で美味しいお団子を買って、和食の基本であるお米に想いを馳せてみるだけでも、普段の食事が少し特別に感じられそうです。

長門湯本温泉×散走フェア


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