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気ままに散走。。。と言われても

どこを走れば良いのかわからない

自転車で気ままに走りましょう。と言われても、
・どこを走れば良いのかわからない
・道がわからないから不安
という方が多いと思います。
そこで、どのようにすれば"気ままに"走れるのか、考えてみました

OVEで実施している「OVE散走」を経験された方は「散走=裏通りを走ること」という印象をお持ちになる方が多いようですが、実際は大通りも裏通りも組み合わせて走っています。
それでは、実際どこを走るのがオススメなのでしょう。

散走で走る場所=大通りor裏通り?


「大通り」という場合、「目抜き通り」と「幹線道路」のどちらも指すと思うのですが、それぞれについて考えてみます。

・目抜き通り
走っている街(町)の「顔」と言える通りなので、街(町)の特徴・ランドマークを見知るのにはもってこいです。
たとえば、東京の銀座に行って中央通りや晴海通りを走れば、和光の時計塔を見ることができますが、裏通りを走ってしまうと見逃してしまうことでしょう。
反面、交通量だけでなく、歩行者が多い場合が多いので、その場合は交通量が多めの車道を走らなければならなくなります。

・幹線道路
そこそこのスピードで走れる場合、幹線道路を利用すると、時間を短縮することが可能です。適切な時期・曜日を選べば、交通量が少ない可能性もあり、そういう日を(わざわざ)選んで幹線道路を使って、普段より広いエリアを散走することも可能でしょう。
スピードが上がらない、という方は、歩行者が少ない場合は歩道を利用することも考えてみましょう。「自転車は車道が基本」ですが、車道走行が危険と判断した場合は走ることも可能です。但しその場合は、歩行者優先、かつ歩道の右側を徐行(すぐに止まれる速度)で走らなければなりません。
(ベルを鳴らして歩行者を押しのけて...などはもってのほかです。徐行義務違反、車道側通行義務違反、歩行者妨害などは、法規違反となります)

幹線道路は交通量が多く、通行する車両の速度も高めです。自転車は後ろから追い越されることが多くなり、かつ(なぜか)目の敵のように思うドライバーが少なからず存在します。
交通量がそこそこある幹線道路の車道を走るには、身を守るための安全な走り方を身につけていくことも大切です。

・裏通り
ここでは「大通り」以外の道を指すことにします。
大抵の場合、裏通りは交通量が少ないので、比較的走りやすいのが特長です。その反面、交差点が多く、交差点を通るたびに左右の安全確認をしっかりする必要があります。
自転車事故の多くは交差点での出会い頭。「止まれ」の標識があればしっかり止まる。なくてもゆっくり左右の安全を確認して進みたいものです。

もう一つ、裏通りの中には「抜け道」として常用されている通りが時折存在します。そういう道は、タクシーや商用車が裏通りとは思えないスピードで走っていたりする場合があるので、注意が必要です。

大通りを散走する


目抜き通りを走ることで、散走している場所の特徴を知ることができます。「街(町)を知る」というのは、散走の醍醐味の一つだと思うので、禁止されていなければ※、少しくらい走ってみたいものです。
(※たとえば、京都の四条通り、河原町通の一部を始めとするいくつかの通りは、自転車の走行が禁止されています)
街の顔がわかると「〇〇に行ってきた!」と満足感を得られます。

幹線道路については、先にも書きましたが、特定の方向にとにかく移動したい、という場合利用すると便利です。その際、メインとなる幹線道路と平行して走っている道路を利用すると便利な場合もあります。
行き先が決まっていて、大きな道路を通ると早く移動できそうな時には、事前に地図を眺めてみて、そのような道を探すのも良いかもしれません。地図の衛生写真を活用すると自転車道や自転車専用通行隊、走行指導帯など実際の道路の状況も確認できるので便利です。

幹線道路を走るときは「そこそこの」スピードで走ることになりますが、目に入ってくるものもそれなりにスケールの大きなものに限られてしまうことは否めません。

とはいえ大通りや幹線道路、そしてそのような道どうしの交差点は、街をイメージしたり、位置関係を把握したりするのには便利です。通りの名前や交差点の名前を少しずつでも覚えていくと役に立ちます。

裏通りを散走する


裏通りを散走することの楽しみといえば、街の「本当の姿」を垣間見ることができることではないでしょうか。目抜き通りで見せている「綺麗な顔」や大通りで見られる「そっけない風景」でなく、生活感や人がうごめいている感じ、場合によっては「あまり見られたくない」ような風景に出会うことができるのは、裏通りならでは。
ゆっくりと散走するときに目に付くものの多くは、そういう裏通りで見かけるものなのではないでしょうか。
カメラやスマートフォンで写す被写体を探しながら、ゆっくりじっくり巡って、気に入ったところを深く追求するのも、面白いかもしれません。

OVE散走で走る速度は「ゆっくり」です。時速15キロくらいで走ることが多いのではないかと思います。ゆったりとしたスピードと裏通りの散走はとても相性が良いのです。

提案・・・幹線道路(など)を境界線と考えてみる


さて、最初の問題に戻ります。
気ままに散走する、といわれても。。。
という方に一つ提案です。
大きな道路や川、山ぎわなどに囲まれたエリアを決めて、その中を走る時は
「何も考えずに好きなように走る」
ということに挑戦してみてはいかがでしょうか。
例えばOVEのある南青山3丁目は
・国道246号線
・外苑西通り
・六本木通り
という大通り囲まれています(便宜的に「南青山西エリア」と名付けます)。その中を(とにかく)好きなように走ってみます。興味を惹かれるお店があれば立ち寄りましょう、食べたいものがあれば食べましょう。そのうち大通りが出てきます。たとえばそれが六本木通りだったとします。その時には
・通りを渡って別のエリアに進む
・通り沿いに進んで
  ・別のエリアに移動する
  ・もう一度南青山西エリアに戻ってエリア内を散走する
・引き返して南青山西エリア内を散走する
のいずれかを選択できます。
別のエリアに入る場合は、どの通りに囲まれているかを確認します。例えば
・六本木通り
・外苑西通り
・明治通り
に囲まれたエリアに入ったりするわけです。
このように、幹線道路などを境界と考えて、その中は自由に走るということに慣れてくると、次第に自由に走れるエリアが増えていくと思います。

最後に、エリア内で特定の場所(スタート地点等)に行きたいときですが、これはスマートフォンの地図に頼るのが一番楽です。もちろん、時間があれば自分で道を探して戻るのもおすすめです。「あれ、ここは通ったことがあるぞ」という場所が増えていくのが楽しく思えるならしめたものです。

気ままに走る楽しさを


「気ままに」というとき、心配なのは「どこにいるのかわからなくなること」なのではないかと思うのですが、このようにエリアを細かく分けることで、その心配が少し薄れるのと同時に、少しずつその土地のことがわかっていくのは、楽しいことだと思います。

また、気ままに走ろうというときには「迷わないように走る」のではなくて「迷ってしまっても知っている道まで復帰する」という意識で走ると、意外と気楽に散走できると思います。

ぜひ、まずは自宅のご近所から「散走エリア」を広げていってみましょう。
そして良い散走ができた時には写真や動画を撮ってみてください。ご利用のSNSがあれば、ハッシュタグ
#散走
をつけてシェアしてみてください!


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