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「川」に注目

自転車で走る道に困ったとき、意外と役に立つのが川。大きな河川の上流で滝やダムなどがあるような場所は別ですが、基本的には上流から下流に向かって緩やかに流れるので、川沿いの道は急な坂もなく快適に走ることができ、散走初心者にもオススメです。

街なかでは、もともと川だったところが暗渠(あんきょ=川に蓋をする)化、「緑道公園」などと名前を変えて人と自転車だけが通れる道になっていることもあります。もちろん「緑道公園たち」は一部のエリート暗渠であって、多くは公園になることなく下水道として普通の道路の下を流れているのですが。

公園となっていない暗渠のなかでガイドブックなどにも登場する有名なものといえば、東京では原宿の「キャットストリート」や谷中の「へび道」などがあります。



もともと関東山地と武蔵野台地から各所に染み出した水が海に向かって流れる「水の道」が東京の川。荒川(隅田川)から多摩川の間に、石神井川・神田川・渋谷川・目黒川・呑川という大きな川とそこに流れるそれこそ無数と言ってよいほどの「小さな谷筋」があるのです。

そのような暗渠を追いかけている方々はたくさんいらっしゃいます。本も出ています。ネットで検索すればいろいろな情報が見つけられます。そのような情報を散走の「ネタ」の一つに取り入れるのも一興です。

高いところから低いところに流れるのが「水」。だから地形に関しても敏感になります。地形に敏感になると、なぜかそのほかの自然にも反応するようになるから、不思議です。



自然(地形)という切り口からでも、歴史(川の成り立ちから開渠・暗渠となる運命の分かれ道、そしてその後まで)という切り口からでも楽しめてしまう「川」。

他のテーマがあって散走している時でも、川に関する知識があると「坂の少ない楽な道」を探したり、逆に川から川へ渡ることでアップダウンを加えて鍛えたりと、日頃の散走の「隠し味」を添えることができるかもしれません。



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