高いところに上ってみよう
散走をしているとき、高層ビルでも展望台でも、高いところから景色を眺める機会があったら、是非高いところに上ってみてください。高いところから眺めてみると、いままで自転車で巡っていた場所の距離感や雰囲気を、自転車で動いているときとは別の感覚で把握することができます。少し目線の位置が変わっただけで、世界の見え方が変わってくるのです。
「たくさん走ったと思ったのに、意外に近い」と思うこともあれば、「たいして走っていないつもりだったのに、けっこう走っているな」と思うこともあります。気分なのか天気なのか、原因はわかりませんが少し不思議な気分になります。
目線の違いで感覚が変わるという意味では、実は自転車も同じだということに気づくかもしれません。歩いている目線とくらべて微妙に違う自転車からの目線。首の角度も違えば、眼差しの方向も違う。その微妙な違いが生み出す、良い意味での違和感が、自転車に乗っている時の「すこしとくべつな」感覚を生み出しているのだと思うのです。
さて、高いところに話を戻しましょう。
高いところにどうやって行こうか。最初に思い浮かぶのは高層ビルの「有料の」展望台でしょう。もちろん、その手の展望台がオススメなのは言うまでもありません。お金をかけているだけのことはある、すばらしい絶景を楽しむことができるはずです。
でもそのほかに東京都庁や文京区役所のような高層ビルを含む庁舎など、無料の展望台があるビルも意外とあるのです。見つけておくと便利かもしれません。
「高いところ」は高層ビルだけではありません。西郷山公園のような高台にある公園、目黒天空庭園のような変わった施設もあります。また、ベイエリアに架かる橋は、みなそれなりに高さがあります。ちょっとした小山を登るような上り坂が終われば橋の真ん中で絶景を楽しむことができます。
猫目線の自転車から鳥目線の高台へ。いろいろな視点から眺める散走、お試しください。