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自転車のある風景 最終話 ラストワンマイル

電動アシスト自転車は普段の生活に浸透しました。さらには自転車に取って代わろうとする電動キックスクーターをたくさん見かけるようにもなりました。
「ラストワンマイル」
交通手段としての「ラストワンマイル」は、自宅から比較的、短い生活圏を移動する「暮らしの足」を表現しています。自宅から駅まで、駅から会社まで、お買い物や子供たちの送迎のことです。2つの拠点の移動と捉えがちですが、実際は子供たちを塾に送ったあとに買い物をしたり、銀行に行ってから郵便局へ行ったりと、街の中を走り回る場面が多く、場合によってはある程度の時間を要します。

そんな中、以下のような新たな生活提案が始まっています。
「MaaS(マース:Mobility as a Serviceの頭文字を取ったもの)」
MaaSとは、バス、電車、タクシーからライドシェア、シェアサイクルといったあらゆる公共交通機関を、ITを用いて結びつけ、人々が効率よく、かつ便利に使えるようにするシステムのこと。すでに台湾ではいくつかの定額制プランがあり、月額およそ6,000円のプランではMRT(地下鉄)、LRT(ライトレール:次世代型路面電車)、バス、シェアサイクル、タクシーなどが乗り放題になる(タクシーは回数制限あり)。目的地を入力すると最適な経路が案内される。
日本では電車やバスはSuica等で連携がだいたいできており、最寄りの駅(バス停も含む)までの移動統合は案内も含めて比較的たやすい。だが、自宅から駅、それから最終目的地の移動を含めると現状は徒歩、自転車、バイク、自家用車やタクシー利用など個人資産に頼るしかないのが現状だ。
以上、交通関連記事より抜粋しました。便利に、かつ、経済的に生活するためには、まず自分の生活に必要なモノをしっかりと見定める必要がありそうです。

カーボンニュートラルの実現やSDGsの目標達成のための取り組みが私たちの生活をより便利にして、かつ、お財布にも優しいのは素晴らしいこと。
ですが、このままでは自転車は他のもっと楽な移動手段に取って代わられてしまいそうです。
「自転車」書いて字の如く、「自分で転がす車」であり「bicycyle」とは異なる意義や価値を持っているとしたら、それは、その先にある「健康」。
「脚を回す」運動で前へ進むという自転車は、単なる移動目的に運動の要素が加わり、かつ、達成感という付加価値を与えてくれます。

自転車には乗らない理由をお伺いすると・・・
坂道を上るはしんどい。雨に濡れる。夏は暑いし冬は寒い。脚が痛くなる。車が怖い。保管場所がない。服が汚れる等々・・・。
それは事実、これらの理由は環境問題を考えた難しい話ではなく、単純に自分の気持ちひとつで克服できそうなこともあります。

四季が巡るこの国では、いつもの街でいつもと違う表情を楽しむことができます。もっと言えば、いつもの道をいつもの時間にいつものように自転車で走っていても昨日と今日と明日では違う出来事が起こっています。
OVEのコンセプトは「LIFE WITH BICYCLE」 「自転車のある豊かな生活」
「自転車、乗ってみようかな」と、そんな気持ちになれるきっかけになればうれしく思います。

長期にわたりご覧頂きましてありがとうございました。


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