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「道は平らでご飯が美味しい!!」女性や初心者におすすめ。浜名湖サイクリングロードのオーダーツアー【のんびり浜名湖半周コース】を作っていただきました!DAY1


湖を1周するという自転車の楽しみ方をする方が増えている中、「琵琶湖」「霞ヶ浦」そして「浜名湖」今、この3湖が協力して盛り上がりを見せています。その中のひとつ、「浜名湖」は湖ではあるけれども遠州灘に通じる汽水湖で、海水と淡水の栄養素が集まるため、魚などの生物が非常に豊富。スズキやキス、カレイ、あさり、海老、カニ、コチ・・・など海で採れるようなものも採取される素晴らしい湖。地元の方は浜名湖を「みずうみ」とは呼ばず「うみ」と呼んでいました。また、鰻、海苔、カキ、スッポンなどの養殖も盛ん。三ケ日で有名なみかんなど、柑橘、フルーツ・・・とにかくおいしい食べ物が沢山。その中でもやっぱり浜名湖と言えば「鰻」!!これを食べずには帰れません。地元の方に案内をしていただけるからこそたどり着ける景色や味が楽しめる。そんな贅沢なオーダーツアーのご紹介です。


今回お世話になったのはJR東海道本線 鷲津(わしづ)駅を出たらすぐ目に入るほど近くにある【NPO法人 はまなこサイクル】。こちらではレンタサイクルはもちろん、なんと!少人数制で参加者の希望に合ったガイドツアーを組んでくださるんです。浜名湖周辺の良さをしっかりと味わっていただきたいと丁寧に手間暇かけたサービスを提供してくださるので満足度は最高。今回は女性が楽しめる1泊2日のゆっくりのんびりツアー、「浜名湖半周コース」をご提案いただきました。走る・食べる・体験するをしっかりと楽しみ、ここでしか味わうことの出来ない奥深さをしっかりと堪能できるツアーをお願いしました。た。


朝9:00、はまなこサイクルに集合した時点で雨がパラパラ。天気予報を確認するとすぐに上がりそうだったので注意事項やハンドサインなど説明をしていただきながら雨が上がるのを待ちました。猛暑が続く中、曇りや雨は有難いくらい。今回ガイドをしてくださったのは、はまなこサイクルからほど近くにあるTWO CYCLEの店長、樋口さん。はまなこサイクルのレンタサイクルの整備を任されており、ロード、クロス、マウンテン、婦人車とあらゆるカテゴリーを扱うだけでなく、楽しみ方もしっかりと教えてくれる、県内外から信頼されているショップの店長さんです。なのでレンタサイクルも安心して乗っていただけます。そんなこんなでお話していると雨が上がったので早速出発。




初めて走る場所は目に飛び込んでくるもの全てが新鮮でワクワクします。自転車で走るすぐ横を新幹線がビューンと通り過ぎていくことだってテンションが上がります。国指定特別史跡、日本で唯一現存する新居(あらい)関所で記念撮影。浜名湖の中にどーんと建っている大きな鳥居と潮干狩りで賑わう弁天島海浜公園で一休み。キャンプが好きな女子高校生を描く大人気漫画「ゆるキャン」で登場することでも話題の場所です。この漫画に出てくる場所を巡るのがブームにもなっており、浜名湖周辺もいくつかのスポットが登場するそうで、スポット巡りを楽しむ女性の姿もよく見かけるそうです。


弁天島を後にして間もなく、車も通ることが出来なくなる浜名湖周遊自転車道に入ります。(実はこの手前でゲリラ豪雨に見舞われ、雨宿り休憩)波の音や雲の流れ、景色をゆっくりと楽しみながら自転車に乗ることが出来ます。そして何より坂がない!この日の参加者は私の他、途中まで参加の方も含め地元の女性2名、男性2名。普段スポーツ車に乗られない方が多く、初心者の方でも安心して走れる内容。樋口さんは楽しく話しながら走れるくらいの速度でゆっくり走ってくれました。参加者の希望に合わせて速くも遅くも漕ぐことが出来る方なので、楽しみ方に応じて対応していただけます。凄い!


グレーだった空もいつしか青空に変わり、浜名湖の色が一気に鮮やかになりました。参加者の方々も走りながら「陽が当たると浜名湖はとても綺麗なんですよ!」とずっとおっしゃっていました。「やっとこの美しい景色を見てもらえてよかった」とみなさんの笑顔がこぼれました。この日は風もなく、浜を打つ波の音が心地よく聞こえました。浜名湖のこの時期は、風が弱い穏やかな日が多いそうです。また雨予報前後の日に風が弱くなることが多いとのこと。




気温が上昇し、汗をかき始めたちょうどいいタイミングで和菓子処で一休み。自転車で周る方たちが多く立ち寄る和菓子処「しず花」。こんな大きなブドウの粒を見たことがない!というほど立派なつぶが丸ごと入った「ぶどうのささやき」という名のお菓子。この食べ応えはお土産に買って知り合いに伝えたくなるほど。お昼場所までまだあるので、こういった立ち寄りポイントはかなり嬉しいです。行列のできるお店としても有名だそうですが、ここはコースからちょっと入ったところにあるので知らなければ立ち寄ることはできないでしょう。地元ガイドさんのおかげです。


この日最高に気に入った場所の1つ。しず花を出て再び浜名湖に出ようというところ。木に覆われた細い道の向こうに湖が見えました。こういう道が私は大好きです。秘密の路・・・散走ぽくていいですね。とても「夏」を感じた瞬間でした。


潮干狩りでも有名な浜名湖。走っていると、ところどころ湖の中でしゃがんで何かを収穫している人の姿を見ることができました。釣りをする人、ドローンを飛ばす人、ウインドサーフィンをする人・・・この湖で色々な時間を過ごす人の姿を見ることができました。



きもーちよく走っていたのですが、前方からどうみても真っ黒な雲が視界にちらほら入ってきます。風向きも変わり、またか??どうか降りませんように・・・という願いもむなしくこのあと2回目のゲリラ豪雨に襲われるのです・・・。目指すお昼場所まで5キロちょっとというところ。サポートカーで先回りしていたはまなこサイクル代表、静岡県議員でもある田内(たない)さんが先の状況を電話で連絡してくれました。「とてもじゃないけど自転車に乗れる状態じゃないほど、ものすごい雨です・・・」と。どうやら1回目の比ではなさそう。そんな連絡をもらいながらも走れるところまではと進んでいくパラパラ・・・ゴロゴロ・・・ザーッ!!雨宿りできるところを探して田内さんに場所を連絡。車で拾ってもらうことになりました。もう少しで走りきれたのに・・・と残念な気持ちではありましたが、ここに来るまでに上った坂は記憶する限り僅か1か所。約35キロ(完走したら40キロちょっと)の浜名湖半周のライド部分が終了となりました。先回りして天候情報をくださったり、着替えなども車で運んでくださっていたので昼食時は濡れた洋服を着替えることが出来ました。サポートカーがいてくださって本当に助かりました。


車に乗って15分ほど。向かった先は、インスタ映えするスポットとしても女性に大人気という「DLoFre`s(ドロフィーズ)」。天竜浜名湖鉄道の都田(みやこだ)駅に位置するこの場所は週末になると沢山の人で賑わうそうです。

北欧の家具や雑貨をに囲まれた心地よい空間に身を置き、豊かでスローな時間を体感しながら、心身が喜ぶ「ナチュラルフード」を頂けたり、毎日の暮らしを豊かにしてくれる上質なモノと出会えたりと、まさに女性の笑顔を引き出してくれる癒しの空間。まずはお昼をいただきながら浜名湖を走った楽しい時間をみんなで振り返りました。




待ちに待った昼食はドロフィーズ内の9sense dining。地元の新鮮なお野菜を使ったブーケサラダプレート、ストウブ鍋など、ヘルシーなランチコースがいただけるお店です。何よりも心に沁みたのが店員さんの対応でした。雨の中自転車で走ってきたこと伝えると、濡れた姿を心配そうにみて、一人一人にタオルを用意してくださいました。そんな素敵な心遣いが美味しいお料理をより一層美味しくしてくれました。
外観も素敵でしたが、店内の家具、照明から食器、雑貨にいたるまで北欧デザインを体感できる空間。終盤坂を上り、雨に降られ、ほんのちょっと元気を失ってしまった心と身体はすっかり元通り。




存分に気分もお腹も満たされた後はドロフィーズ内を散策です。フィンランドのアパレル企業「マリメッコ」の生地や雑貨が色鮮やに並び販売されています。ストーブ、ワイン、野菜、カフェ、本、ギャラリーなど色々なお店が点在し、1日居ても飽きません。そのひとつひとつが自然と調和し安らぎを感じます。天気が良い日はハンモックに揺られることが出来るそうです。さっきまで自転車を漕いで楽しんでいた「動」の時間とはまるで別の、「静」を感じるゆったりとした時間が流れていました。




そしてここの最大の見どころは最寄り駅である天竜浜名湖鉄道「都田駅」!リノベーションされた駅舎の中にはコーヒーと身体にやさしい手づくりクッキーをマリメッコの食器で楽しむことができる「駅cafe」があります。ジャズライブなども開催され、自転車好きの集合場所ともなっているとのこと。そんな1両編成のローカル線、天竜浜名湖鉄道・・・自転車を乗せることが出来るんです!無人駅から乗るには自分で輪行袋を持参しなければなりませんが、有人駅では専用の輪行袋を貸し出してくれるそうです。こんなに楽しくお洒落な駅は見たことがありません。この日は残念ながらカフェは営業していなかったのですがぜひ立ち寄ってほしいスポットの1つでありました。(ちなみに1両貸切も出来るそうですよ。)
※都田(みやこだ)駅は無人駅のため、ここから自転車を乗せるには輪行袋の持参が必要です



本来ならばドロフィーズから再び自転車に乗り、都田駅から輪行(専用の袋に自転車を入れて乗り物に乗ること)し、電車に揺られ解散場所の知波田駅へ向かう予定でしたが、雨の為自転車は車に積んでしまいましたので、今回は人だけ電車に乗り約40分ほど揺られて解散場所へ向かいました。幅が広くゆったりした車内には学生さんがちらほら。揺られ具合がなんとも心地よく眠気を誘います。が、優雅な景色、皆さんとのお話に夢中になり下車駅まではあっという間。東京では味わうことの出来ない乗車時間を楽しみました。
運が良ければマリメッコのカーテンなどの装飾を施した「スローライフトレイン」と名付けられた電車に乗ることが出来るかもしれないとのことでした。見てみたかったな・・・


さて、寝過ごすこともなく伝えられた駅で降りるとまた面白い光景が目に飛び込みます。歯医者の中に駅?駅の中に歯医者?とにかく歯医者と駅が一緒になった知波田駅・・・なんとも見慣れない光景。天竜浜名湖鉄道は最後まで楽しませてくれました。

ここでサポートカーで先行してくださった田内さんが先回りしてお出迎えしてくださり、1日目が終了。一緒に参加してくださった皆様ともここでお別れ。最後は宿泊場所まで送ってくださいました。何とも至れり尽くせりの自転車ツアー。知り合いだけの少人数で連れて行ってくれるので、自由度があり、気兼ねなく楽しむことが出来ました。最後の最後は採りたて、新鮮、美味しい地元の夕飯処をしっかりと教えてくださり、夕飯も大満足。自分では探しきれない地元の情報を教えていただけるのは旅の宝です。

というわけで、お天気も内容もバラエティーに富んだツアー1日目。早い時間から気持ちの良い眠りにつけたことは言うまでもありません・・・明日は早朝に集合し、地元の漁師さんと船に乗って浜名湖の伝統漁「角立て(かくだて)漁」に出ます!!


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