元気をつくる、
OVEのカフェごはん
春のおとずれ。新緑のハーブ。
さあ、ハーブの季節の本番です。あたたかくなってくると芽吹く強さがいっそう増して、香りも味わいも高まってきます。多種多様なハーブにはそれぞれ効能があり、体調に合わせて選ぶのもおすすめ。色味の少ない冬の野菜から、鮮やかなグリーンの春野菜に変わっていくこの時期は、食材選びにもわくわくします。

香り、苦味、効能。
一つひとつ異なる個性を
春野菜と合わせて。
ディルにはやすらぎ、イタリアンパセリは貧血予防、スイートマジョラムにはリラックス、セージは免疫強化というように、植物のもつ力を生かしたハーブそれぞれの効能があります。OVEでよくハーブを使うのはサラダですね。他の食材とも溶け込んで、香りや苦味などのちょっとしたアクセントになるのがハーブを使いたくなる理由です。


春のサラダですから、春の食材を合わせましょう。
スナップえんどうとタケノコは一番に合わせたい春の野菜。他にもいちごやクランベリーなどの果実を合わせて酸味をプラスすると、味わいに深みと広がりが生まれます。
食感が違う。味わいも変わる。
たっぷり食材の
ごちそうになるサラダ。
材料を揃えたら大きめのお皿を用意して盛り付けていきます。今回用意した材料は20種類くらいと少し張り切りました(笑)。というのも昔、海外のご家庭でいただいたことのあるサラダがこんな風に食材たっぷりで、ひと皿のサラダにおもてなしの気持ちを感じたことが忘れられず、再現してみたくて。材料の数だけでなく切り方ひとつにも手間がわかり、ごちそうになることを学びました。


お好きな食材を何でも入れてください。色味、香り以外に食感にこだわってみるのもいいですよ。このレシピにはじゃがいものホクホク、ハーブやサラダのシャキシャキ、ドライフルーツのクニュクニュといろいろな食感が出るように考えました。ひと口ごとに噛みごたえや味わいが変わると、ついまた手が伸びますよね。そういうことも美味しさをつくる要素だと思います。
真っ赤なドレッシングと
豆の緑が映えるソースで色を楽しむ。
ハーブや食材との相性を考えて、今回はプラムとトマトのジャムを使ったドレッシングにしました。赤いカラーが本当にきれい。普段からよく、野菜とフルーツ、フルーツとスパイス、異なるフルーツを合わせてジャムを作って実験のように試しています。ジャムにビネガーや塩胡椒などを合わせて、好みの味に仕上げていくのも楽しいです。


こちらはオランダの伝統料理、エルテンスープをアレンジしてペーストにしたものです。たっぷりのグリーンピースにセロリやハーブ、大蒜、オリーブオイルを合わせたもので、OVEではこのようにソースにして使っています。これはニョッキですが魚料理にも合いますよ。この緑、新緑のような美しさで、春らしさも気分も高まります。


『 ハーブサラダ 』
材料5人前
- カールケール2枚
- アルファルファ1パック
- サラダ用水菜1/3束
- クレソン1茎
- 紫キャベツ2枚
- 紫大根
(いちょう切りにスライス)3cm - 紫ジャガイモ/ジャガイモ
(茹でて1㎝角切り)各1個 - パプリカ(スライス)1/6個
- 豆腐1/2丁
- 水煮たけのこ
(スライス)6枚 - プチトマト
(半分にカット)6個 - 苺(半分にカット)10粒
- スナップエンドウ
(ボイル)3個 - ブラックオリーブ10粒
- ヘーゼルナッツ10粒
- ビーツ
(0.5㎝角切り)1/4個 - イタリアンパセリ1/2パック
- ルッコラ1/2パック
- ディル1/2パック
- ミント1枝
ポイント
ドレッシングは、ボウルにトマトプラムジャム(大さじ1/2)とオリーブ油(大さじ3)をよくなじませ、白ワインビネガー(大さじ2)、水(大さじ1/2)、塩(小さじ1)を加えてよく混ぜ合わせて出来上がり。
作り方
- ケールなどの葉野菜を下に敷いて、レシピに記載食材の順に色合いのバランスを見ながらお好みで盛り付けてください。
『 トマト&プラムジャム 』
材料作りやすい分量
- プチトマト10個
- プラム
(種を取り除いておく)3個 - きび砂糖
トマトとプラムの重さの30% - 水大さじ1
作り方
- 厚手の小鍋を用意し、材料を全ていれる。
- 弱火で焦げ付かないように混ぜる。
- 砂糖が溶けて具材に火が通るまで3〜5分位煮る。
- 具材をピュレ状にしてできあがり。