EVENT OVE散走&ショップイベント
OVE散走レポート
2023/2/25 Sat

レポート 「世田谷、梅めぐり」

冬、自転車に乗っていると、ある日「もう、今年の冬は終わりかな」と感じる日があります。そしてしばらくすると街の中で梅の花を見かけるようになるのです。

その梅の花。桜と違って並木道に植えられ並ぶことはあまりありません。代わりに町の中を走っていると、家々の庭に白や紅の梅の花が咲いているのを見つけることができるのです。(反面、桜の花が咲いている庭は、無いとは言わないけれどもあまり見かけない気がします。)

つまり、散走していると、いろいろな場所で梅の花は目に飛び込んでくるので、梅を見かけると冬の終わりと春の訪れを感じることができるのです。

さて、今回の散走は、そんな梅の花の咲く町を巡りました。午前中は空も晴れ、ポカポカと太陽の光に暖められながら道を行きます。先日閉店した東急本店の前を通り過ぎ、ちょうど受験日だった東大の前を通り、世田谷方面へと向かいます。烏山川緑道に入ると、緑道の両側に並ぶ家の庭に咲く梅が目を楽しませてくれるのです。






緑道を離れて環七通りを渡り、住宅地の中を縫っていきます。上町の代官屋敷の隣りにある洋食屋「バーボン」で少し早めのランチタイム。往年の映画スターのポスターに囲まれたテーブルで思い思いの注文をし、しばらくすると大きな皿がやってくるのです。


どーん!と盛られた料理を目の前に、どうしても顔が笑顔になってしまいます。歓声と笑顔がテーブルの周りで溢れるなか、幸せなランチタイムを過ごしました。それにしても、この多幸感はなんなんだろう。。。







食後、スタート直後に世田谷線の踏み切りを待っていると、招き猫のラッピングをした電車がやってきました。これから行くのはその招き猫で有名な豪徳寺。招き猫も有名ですが、とにかく立派な梅があちこちで花を咲かせていたのでした。





続いて向かうのは、本日のメイン!羽根木公園です、入口から緩やかに登る丘に「こんなに種類があるんかい!」というくらいの品種の梅がこれでもかと迫ってくるのです。赤い服をきた人は、身を乗り出して何をしているかというと、それぞれの木々にぶら下げられたQRコードをスキャンしているのです、すると、その品種の説明の画面が現れる、なんて素晴らしい!
そのままの勢いで公園のベンチにお店を広げ「例のヤツ」を引っ張りだします。はい、フレンチプレスです。ここでコーヒーを淹れるのです。

食後、ちょっと日が翳ってきたな、、、と思っていたら、途端にひんやりとしてきたので、ちょっと体を温めようと思ったのでした。コーヒーでポカポカしていたところ「羽根木公園の梅まつりでは梅大福というのが食べられるらしい」という話になり、梅大福を探す冒険が始まりました。
10歩ほど歩くと、梅大福を袋にいれたお姉さんを発見。丘の上に売店が出ていることを突き止めました。

売り場のおじさんとの楽しい掛け合いののち、梅大福を買い、頬張ります。
ああ、いまコーヒーを淹れればよかったね、と苦笑い。でも、ほのかに酸味のある梅がはいった梅大福の甘酸っぱさ(というか、甘さと甘酸っぱさ)は最高なのでした。

そうそう、いろいろ見かけた梅の品種。でも、おそらく一番有名だったのは、そしてその木のまえで名前を口にする人が一番多いのは「南高梅」だったに違いない。。。というくらい、南高梅の前で「あ、南高梅!」という人は多かった。


羽根木公園を後にして、井の頭通りを代々木上原方面へ向かいます。体感気温はどんどん下がり、これはなんとか体を温めなければと思いつつも、ランチと羽根木公園で2回もコーヒーを飲んでしまった我々は、どこに立ち寄れば良いのだ!?

と、先頭を走りながら頭の中では付近のカフェの場所を次々と思い出していると、独特の尖塔が目に飛び込んできました。「よし、ここに入ってみよう」と立ち寄ったのは「東京ジャーミィ」



一歩足を踏み入れると、暖かな部屋の中には人が沢山。モスクだと思っていた建物の一階は「トルコ文化センター」だったのでした、2階に上がるとモスクがあります。静謐な空気の中にいると、心が落ち着くのを感じます。
そのほかイスラム教徒向けの食料品店や、地震の被災者に義援金を送るためのバザーなど、日本にいながらにしてトルコやイスラムを感じることのできる場所なのでした。

東京ジャーミィを後にして、代々木公園から原宿竹下口、裏原を通ってOVEへと向かったのでした。



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