EVENT OVE散走&ショップイベント
OVE散走レポート
2022/10/29 Sat

レポート Ride & Find フォト散走

雲ひとつ見えない秋晴れの空、ほどよく気温も上がり気持ち良く自転車を走らせることのできたこの日、カメラをバッグに入れて「写真撮影」を楽しむ散走に出かけました。

この散走では、カメラ/レンズメーカーの「シグマ」のご厚意で、同社のフルサイズミラーレス一眼「fp」をお借りして、秋晴れの都内の撮影へと繰り出したのでした。

出発前には、いつものオリエンテーションに加えて、カメラの操作方法についてのレクチャーもあったのでした。


OVEを出発して、青山墓苑の色づき始めた桜並木のトンネルをくぐり、最初の撮影ポイントである国立新美術館を目指します。
黒川紀章氏が設計した27番目の、そして生前完成した最後の美術館でもある国立新美術館。もちろん、特徴ある外観ばフォトジェニックで、撮り応え満点なのですが、施設内の看板・標識や裏手にある外階段、植木の色のグラデーションなどなど、普段ならば「サーっ」と通り過ぎてしまいそうな場所にある「お宝」が見つかるのは、カメラを片手にしているから。
ちょっと立ち寄り・・・のつもりだったのに、すっかり根が生えてしまい、充実した時間となったのでした。



外苑東通りに出て六本木方面へ向かうと見えてくるのは東京タワー。
真っ青な秋晴れの空に、紅白の東京タワーは映えるのです。
さて、その東京タワーをどのように「画面の中に収める」のか、はたまたどのように「切り取る」のか。またまた、いつもと違う風景が見えてくるのです。


ついついのんびりしてしまい、もうお腹が空いてきた筆者だったのですが、まだまだ道半ば。次の撮影ポイント「浜離宮」へと向かいます。途中、イタリア街でも撮影しようと思っていたのですが、ここはスキップ。「日本らしい」標識・看板を画面から締め出して新橋にいながらにしてイタリアの風景を撮影することも、逆に標識等を画面にちらっと入れて「なんちゃってイタリア」感を押し出すこともできる、なかなか楽しいポイントです。

さて、浜離宮では徒歩での散策+撮影です。8月からお願いしている動画撮影チームも、ベストアングルを求めて撮影してくれています。日本庭園の背景に汐留のビル群が聳え立つ、なかなかシュールな風景です。



将軍家の別邸から皇室の離宮、そして都民のための公園となった浜離宮。池に海水を導き入れる「潮入の池」が現在も機能しているのは、東京ではここだけとのこと。池の中にある「中島の御茶屋」のテラスから見るウォーターフロントの風景。お茶屋さんでいただいた、お茶とお菓子のテーブルフォト、などなど、ここも撮りどころ満載。

さて、お腹が空いていた筆者ですが、お茶といっしょにいただいた生菓子は思いのほか空腹を満たしてくれ、そんな和菓子のパワーに密かに驚いていたのでした。





続いて、銀座界隈をめぐります。銀座の街なかで気になった風景の前で立ち止まって写真を撮ろう!と繰り出したのですが、「これは!」というものが多すぎて絞り込めないくらい。銀座は、1日根を下ろしてゆっくりと撮る方が良いのかなと感じました、反省。
筆者が個人的に立ち寄りたかった日比谷の「ゴジラ」。なかなか楽しい写真が撮れたようです。


最後の締めは、OVEでのランチ。テーブルフォトを撮る機会は多いのではないかと思うのですが、実は光の条件が厳しいOVE、素敵な写真を撮るにはひと工夫必要なのです。
それが、ホワイトバランスの設定と調整。最近のスマートフォンはホワイトバランスの(自動)設定が、まさに「神」なので、逆に一眼で撮る時の方が調整が難しいかもしれません。でも、上手く設定するとこんな素敵な写真が撮れたりするのです。(講師の川口先生の作例)
赤色の強いOVEの照明と、キッチンの後ろから入ってくる外の光(相対的に青くなる)を上手く組み合わせ、雰囲気のある写真になりました。


食後は、撮影した写真からいくつかをセレクトして、参加者全員で鑑賞会。撮影した写真を並べてみると、撮影者のクセがわかったり、好みがわかったり。一連の写真を眺めていくと、撮影者の「人となり」「考えていること」が浮かび上がってくるのが、面白くもあり恐ろしくもあり。

写真は街の風景をじっくりと眺めて、いろいろなことに気づくきっかけを与えてくれる、まさに散走との相性抜群のアイテムなのでした。
今回お借りしたコンパクトなSigma fpは、持っていっても負担の少ない、散走カメラ。フルサイズ一眼ならではの自由度の高い撮影もできる、オールラウンドなカメラだったようです。




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