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OVE散走レポート
2022/9/17 Sat

レポート サイクル カルチュラル スタディーズ【CYCLE CULTURAL STUDIES】(基礎知識編)


大人がサイクリングを安全にたしなむための講座、「サイクル カルチュラル スタディーズ」を8月7日、9月17日に開催いたしました。講師はRaphaのマーケティングを担当され、クラブのライドイベントのコーディネーターとして活躍される合田光宏氏です。

9月17日は基礎知識編に加えて、自転車で走りながら走行に関する疑問に直面しながら解いていく内容を予定しておりましたが、折り悪く台風接近の予報を受け、急遽基礎知識編のみでの開催に変更となりました。


「ルールを守り自転車で安全に走りたい」と意識していても、実際に走ると「なぜ?」と疑問が浮かぶ状況は次々に出現します。
認知が低いためにルールを守ると安全性が損なわれる場面や、後付けされたルールでは正解が導き出せない構造を持つ道路は現実として存在します。ルールを守りたいという意識を持って自転車に乗れば乗るほど、正解に迷う理由はここにあります。
そんな状況を「どう捉え、いかに行動するか」を考えてみるのがバイシクル・カルチュラルスタディーズのテーマです。

講座では、自転車を取り巻く日本の複雑な道路事情を歴史や文化的背景と共に紐解いていきました。
キーワードとして提示されたのは、”Negative Capability”という「答えのない状況に耐える力」を”Positive Flexibility”に変える力 です。様々な交通手段が入り乱れる道路上で、いやな気持になる場面に遭遇することがありますが、コミュニケーションを取りながらいかにそれを回避するか、あるいは遭遇してもくよくよと反芻せずに昇華させる方法を実例や映像と共に紹介いただきました。

8月7日にご参加された方は、海外ご出身の自転車に乗り始めたばかりの方や、サイクリングイベント設計のお仕事にも携わる方。講師・合田さんの講義とメッセンジャーやライドツアーで長年培った経験を踏まえたお話を意見交換しながら進行しました。

9月7日にご参加された方は、イベントだけでなくご自身でも散走を楽しみ、行政へ市民の提言届ける委員として活動されていた方、またこれから自転車に乗ることを検討されていて、講座や散走にお申込みいただいく方のご参加がありました。

両日とも活発な質問が相次ぎ、メンタル・フィジカル双方の視点からバランスよく自転車に乗るための心構えについてディスカッションがありました。
大人のキャンパスタイムはドリンクとお菓子でリラックスしながら、知的好奇心を刺激される充実したひと時でした。
参加者の方々のバックグラウンドの知見が混わり、各々の知識がアップデートされ各々の疑問を解決するための道筋が見えていく様子は興味深いものがありました。より安全に、より楽しく自転車に乗っていただけるヒントとサイクリングにすぐ役立つインサイトをお持ち帰りいただけたのではないでしょうか。


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