レポート 夕涼み散走(その1)
7月最後の土曜日、隅田川の花火大会をはじめ、いろいろなイベント盛りだくさんのこの日、OVEでも夕涼み散走を行いました。
日中の暑さとともに、気になるのは「ゲリラ豪雨」。この日も不気味な雲が北の方から現れ、雨雲レーダーには真っ赤な領域が表示されるのです。
さて、OVEを出発して西麻布から六本木方面に坂を上ります。土曜日でも交通量の多い六本木通りと違い、並行する裏の道に入ると、車を気にすること無くゆっくりと坂を上れるのです。落ち着いてゆっくり上れることで、汗も出にくいので「日影を探す」と同じくらい重要な夏の走り方でもあります。
六本木の裏路地から六本木交差点へ。そこから正面に東京タワーを見ながら進む。途中左に入って道なりに進むと、右前方に麻布台ヒルズの建物が見えてきました。
駐輪場に向かうエレベーターは、自転車2台(と人)が余裕で入れる広さ。今回は株式会社アキボウよりお借りしているDAHON/Ternの小径車、ちょっと工夫すれば3人+3台乗れました。
5階にある外務省外交史料館展示室へと向かったのですが、相手がお役所だったのを忘れていました。到着したとき既に17時をわずかに過ぎていて、入室出来ず。
ちょうどそのころ、豪雨予報を知らせる通知がスマートフォンに入り出していて、雲行きも怪しかったので、
・麻布台ヒルズ見学をする。雨が激しかったらそこで対応を考える
・まずは目的地に向かって、雨から逃げる
どちらにするか、相談。せっかくだから走ろうということになり、麻布台ヒルズは駐輪場に向かいながらさらりと散策して、目的地の天王洲を目指すことにしました。
出発直後、田町を過ぎるあたりまでは、パラパラと、でも大粒の雨が当たってきます。これは逃げ切れないのかな、と思っていたのですが品川を過ぎる頃にはなんとか雨雲から脱出。
そもそも西と北は真っ黒な雲、東と南には青空が見える奇妙な状態。頭の上に雨雲があるか、青空があるかと、空を見ながら進むのでした。(雨は風に乗って飛んでくることもあるので必ずしも頭上の天気とは一致しません)
雨から逃げるように、いつもよりは少し早いペースで、東京の街を走ります。走るスピードというのは微妙なもので、ちょっと速いと汗をかいてしまうし、かといって遅いと体のまわりに熱気がまとわりついてしまい汗をかいてしまうのです。ちょうどよいスピードで走れれば、体のまわりを心地良い風が通り抜け、爽快なのです。但し、信号で止まるといずれの場合も汗が吹き出すことがあります。夏ならこれは仕方がない。
北品川の水路や細々とした街路を走るころには「そういえば雨はどうなったんだ?」と思うくらいの清々しい空気。次第に暮れゆく青空を眺めながら(但し、北の方は雲がびっしり)天王洲公園の中を通り抜けます。公園の中とは思えない立派なアーチ橋、クジラの滑り台、そしてナイター設備のあるグラウンドで野球を楽しむ人々。
「そういえば、雨って?」と再び頭に???が浮かぶのでした。
公園を抜けると天王洲アイル駅。駅に隣接する駐輪場に自転車をとめ、ここからは徒歩で目的地のT.Y.ハーバーへと向かいます。
極彩色の塗料がならぶ店、ちょっと気になる展示をしているホール、三味線を弾く女性のカラフルな壁画、ジブリの展示会などなど、気になるものが天王洲にはたくさんあることを知りつつ、目的地が近づきます。
予定よりも1時間早く到着してしまい、いったんはウェイティングバーに落ち着いたのですが、ちょうど空いているテーブルがあるとのことで、すぐさま移動。ここからは、夏のOVE散走恒例の納涼祭!
クラフトビール飲み比べに始まりビールにあうお料理を堪能。
解散したのは予定通りだったので、予定より1時間長く滞在したテーブルでは、自転車談義からOVEの話、マイブームから体調管理その他諸々、いろいろな話が飛び交ったのでした。
お店をでたあとは、運河沿いを海風にあたりながら散策。結局天王洲はあめに降られることもなく、天王洲アイル駅で無事解散となりました。
同日同じ時間帯に行われていた隅田川の花火は雷雨との戦いだったようですが、ちょっと場所が違うだけで全く天候の違う近頃の東京の夏を実体験できた一日だったのです。