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OVE散走レポート
2024/8/3 Sat

レポート 鎌倉紫陽花+湘南クルーズ散走

紫陽花の季節に実施する鎌倉紫陽花散走、今回は後半にクルーズ付き。4月の釣りに続く、平塚市にある湘南マリーナとのコラボレーションなのです。
ということで、天候の変わりやすいこの時期、紫陽花にもクルーズにも良い天候・コンディションはやってきたのでしょうか

前夜は雨。当日朝は曇り。紫陽花には最高のコンディション。
天気予報は、午後に向かって晴れていくと言っています。問題は、晴れるにしたがって南風が強くなってくるというところ。

実は相模湾内は風速が10m、波高が1mを超えると出港不可というローカルルールがあるそうで、時間が経つほど出港出来ない確率が上がるということなのでした。
そのために、前日にランチの時間と、船の出港時間を早めることを決定したのでした。

今回の散走は、湘南マリーナからの参加者も加わって、いつもより多めの参加者。
船の定員の関係で午後は2チームに分かれることにしました。

最初のチームが船で移動している間は、残ったチームは江の島を散策。船が湘南マリーナのある平塚について江の島に引き返し、後のチームが乗船している間は最初のチームは湘南マリーナで遊ぶという、かなり変則的な予定。
海の状況によっては、1便は出られても2便は出られなくなる可能性があるという話でした。
あとは当日の風次第。



鎌倉で散走といえば、集合場所は喫茶吉野。もと「駆け込み寺」東慶寺の参道脇にある喫茶店です。大きな屋根が特徴的。設計は榛沢敏郎。アプローチの植木の体裁もデザインのうちなんだと、ご主人が以前テレビ番組で話をされていました。

落ち着いた店内でコーヒーとお菓子を食べながらのオリエンテーションは、既に鎌倉散走には無くてはならないもの。ここでゆったりすると、そのまま根っこが生えてしまうのではないかと思ってしまいます。そのゆったり気分のまま、出発。紫陽花だ観光だと大騒ぎの鎌倉なのに、落ち着いた気分で楽しめるのは、実は喫茶吉野のおかげなのではないかと、最近思うのです。





北鎌倉から海蔵寺までは、緑が鬱蒼とした亀ヶ谷坂切通しを抜けていきます。亀もひっくり返るようだと言われこの名が付いた急峻な坂ですが、ここは無理せず自転車を押して進みます。登るにつれて増す清涼感が心地よく、道路沿いに植えられた紫陽花も楽しめるとっておきの道です。登りきると今度は急な下り、今回が初参加の方もブレーキの感触を確かめながらゆっくりと下り、線路を渡ると間もなく海蔵寺に到着。

海蔵寺は水の寺、花の寺などの名で親しまれている奥鎌倉の名刹です。初夏のこの時期は鐘楼の周りに咲く紫陽花のほか、花菖蒲など庭園や水辺を彩る美しい花々の風景をみることができました。



海蔵寺を出発して、次の場所に向かいます。横須賀線の線路脇、扇川沿いの細い道も散走ではおなじみ。そこから小町通りに抜けて鶴岡八幡宮へ。
ここで今回はちょっと「気が変わって」ルートを変更。
若宮大路(鎌倉の真ん中を貫く、鎌倉のメインロード。海からまっすぐ、鶴岡八幡宮に向かっています)沿いにある有料トイレ兼土産物屋さんの床下に、鎌倉時代の遺跡がそのまま残されていて、観ることが出来るので立ち寄ることにしました。
床下にある当時の床を見ると、当時の地表は現在の地表よりも更に低かった(というか、当時の地表の上に土砂が堆積した)ことがわかるのが最初の衝撃。(当時の海水面は現在よりも高かったようなので、堆積によって相対的に沈下したと考えるのが正しそう)

ガラス張りになった床下にある遺跡を見ながら、しばし過去の鎌倉を想像するのでした。
ちなみに、筆者は挑戦していませんが、有料トイレは全体でくつろげてある意味オススメだったようです。






歴史の世界から現実に戻り、自転車を漕ぎ出します。
鎌倉市内を縦横無尽に走っている、クネクネと曲がった裏道を繋いで走るのが、この鎌倉散走の特徴ですが、おなじみの道を走りながら次に向かうのは妙本寺。

妙本寺のあるエリアは「比企ヶ谷(ひきがやつ)」と呼ばれています。これは、鎌倉時代初期に有力な御家人であった比企氏の屋敷があった谷戸だから。比企氏は現在の埼玉県比企郡や東松山市あたりを領有していた豪族で、比企尼が頼朝の乳母だったことから権勢を誇り、さらに2代将軍頼家の乳母、そして正室まで輩出したものの、3代将軍をめぐる後継者問題で北条氏と対立し滅ぼされました。

妙本寺はその比企氏の生き残りである比企能本開基、日蓮開山。日蓮宗最古の寺院だそうです(妙本寺ウェブサイトより)
残念ながら本堂(祖師堂)は改修中でしたが、ちょっと変わり種の紫陽花が点在していて、紫陽花を愛でる散走としては十分に楽しめたのでした(参加された方の感想による)。

妙本寺を出たあとはそのまま裏道を走って走って、場合によってはgoogle mapでも道の表記ではないところまで踏み込んで(たまたま通り道だっただけですが)、裏道巡りが続きます。
車両通行止めの標識が堂々と立つ踏切(手前の坂の勾配を考えると、あまり車両で突っ切る気は起きないと思う)を押して渡り、更に住宅地を進みます。

ちょうどそのころ湘南マリーナの阿部船長より連絡がありました。やはり午後は風が上がって、船底を叩きつけるような波が立ちそうだ。1便には船に弱そうな人、体力に自身のなさそうな人を乗せてほしい、ということでした。確かに、線路を渡って道路を南下する我々に、南からの向かい風が次第に吹き付けるようになってきていたのです。

それでも、住宅地の裏道をちょろちょとと走っているので、家が壁になってくれてあまり風がバーンと当たることは無く、気分良くスイスイと進みます。


ちょうどT字路の突き当りに立派な紫陽花の群れを発見。ランチタイムが迫っていたので、普通ならば素通りするところですが、今日は紫陽花散走。記念写真と各自撮影の時間を「ささっと」設けました。





同じく改修中(こちらは10年かけて改修するらしい)光明寺の脇を通って、トンネルでワープ!小坪のイタリアン「ピッコロ・ヴァーゾ」に到着しました。
前菜、パスタ2品(まさかの2品、打ち合わせの感じでは1品だった)、ピッツァと満足のランチ。ゆったりとした時間を過ごしたのでした、



ゆったりしすぎて出発予定を過ぎてしまいました。
それでも、せっかくの散走ですから、気にしながらも裏道を走ります。
鎌倉の中心を流れる滑川を渡り、若宮大路を海に向かってまっすぐ走ります。風が次第に強くなっているのを感じます。海面にはいわゆる「うさぎ」が跳びだしています。波頭が風に吹かれて白く崩れている状態を「うさぎが跳ぶ」というのですが、だいたいそのときの風速は6m前後と教わった記憶があります。




ここからは海沿いの国道134号線をひたすら江の島に向かって走ります。気温もだんだん上がってきて、太陽も顔を見せ、海は青々としています。渋滞する車の左側をずっとすり抜けていくことを覚悟していたのですが思ったほど車は多くはなく、ところどころ渋滞はあるものの、順調に進んでいきます。




予定を超過してしまいましたが、江の島マリーナの先にあるSHONAN江の島桟橋に到着。
今回もコラボしていただいた湘南マリーナは、このSHONAN江の島桟橋を基点として相模湾の各所へ向かう「海上タクシー」として新しく運航が開始され、平塚の湘南マリーナと大磯港を往復する便を運行しているのです。

結局、どんどん風は強くなり、船は一回しか出せないことになりました。参加者のうち二人は船に乗ることが出来ず、湘南マリーナまで自転車で走ることになりました。
さて、こうなると「乗りたい!」となかなか手を挙げないのが日本人。結局、筆者(じゃんけん弱い)とじゃんけんをして負けた人が自転車で走ることになりました。予想どおり、じゃんけんに弱い筆者より弱い人はあまりいなくて、あっという間にメンバーが決定。


じゃんけんに勝利したメンバーは10人乗りのクルーザーに乗船。
江ノ島湘南港の中はまだ穏やか。自転車組に見送られながら、これから始まる海上タクシーの旅に心を躍らせます。

次第に強くなる潮の香と青さを増す相模湾の広大さと深さを全身で感じながら沖へ、沖へと船は進みます。普段は見ることのない海側からの江の島と鎌倉の景色はとても新鮮です。

外洋に出るとクルーザーは徐々に速度を上げ、波を切ってできる潮しぶきが顔や体に当たりはじめました。暑い中を走ってきたので、気持ちが良いことこの上ない!どのみち汗をかいたので濡れてもさほど気にならない!と調子にのり楽しんでいたら、あれよ、という間にずぶ濡れに。しかし輝く太陽の下で濡れる爽快感の方がはるかに勝っていました。

西へと向かう船上からは、魚を狩る海鳥の群れや遠くにおぼろげに見える島々の影、そのはるかかなたの地平線まで予想を上回る壮大な景色の変化を楽しめました。地平線を見たのはいつ以来でしょうか。パワフルな船のエンジン音に負けないよう、大きな声で談笑していると、気が付けば江の島は後方遥か彼方へ。陸の景色は茅ヶ崎へと近づいていました。




このあたりからは烏帽子岩がよく見えます。岸からではなく、間近で改めて眺めると、岩のサイズ感がよくわかります。実は鎌倉大仏と同じくらい大きかったとは・・・。こんなに波がある中、烏帽子岩に上陸し釣りにいそしむ人の熱意もなかなかのものです。

湘南マリーナのある相模川河口に入ると波のうねりはなくなり、一変して穏やかな印象に。最後はクルーザーをブルドーザーと連結し、巨大な船体を陸揚げします。重機が船を水面から引き上げる光景はこれもまた大迫力。


湘南マリーナではスタッフの方に、今回利用した海上タクシーをはじめ、船を使った海のアクティビティをご紹介いただきました。ワクワクする内容ばかりで、リピートしたくなるものばかり。自転車組との合流を待ちつつ、質問に答えていただきながらお話を伺いました。

都会から電車で1時間足らずで、フルスケールの湘南を楽しみ尽くすことができた贅沢なひと時でした。クルーズの魅力を知り、海ってやっぱりいいな~と皆さん感じたのではないでしょうか。

※海上タクシーは予約制で、湘南港(江ノ島)ー大磯間を気軽に楽しむことができる新しいサービスです。
https://www.shonanmarina.jp/sea-taxi/




さて、一方の自転車チームは、船を見送ったあとに出発。まずは江の島港南側の防波堤の上へ。真っ青な海が目の前に広がり、心地よい(ちょっと強めの)潮風があたります。ああ、このままビールを飲みながらここで昼寝をしたい!と思いながら、後ろ髪引かれる思いで平塚に向かって出発します。




江の島を離れて最初に向かうのは片瀬江ノ島駅。龍宮城度が更にアップした新駅を横目に住宅地に突入します。湘南海岸公園駅の脇から少し走ると鵠沼駅へつながる商店街へ。海の近くの街の商店街、という雰囲気が醸し出されているのは、色なのか、人なのか。
そこからさらに脇に入ると鵠沼の住宅街へ。実は鵠沼、このエリア屈指のお屋敷街。建物も立派だけど、それを囲む壁が立派な気がしました。
住宅街を抜けると、公園と団地が混在する区画へ。基本的には西に向かって進んでいるだけなのですが、周りの景色が勝手に次々と変わっていくのです。
箱根駅伝でも走る旧東海道を横断したら、ここからさきは「鉄砲道」と呼ばれる、その昔鉄砲を運ぶために作った道をひた走ることにしました。江戸時代に輸送のために切り開いた道ですから、余計なことは考えずただひたすら真っすぐに伸びているのです。

途中、コンビニに立ち寄り冷却タイム。こういうときに冷却するのにもってこいなのはアイスと相場が決まっています。各々が好みのアイスを頬張り、冷却が完了!



再び西に向かって鉄砲道を走ります。
新湘南バイパスの高架をくぐると、茅ヶ崎の端まで来た!と感じます。その先に突然深い木立が現れます。奥を覗くとゴルフ場。「湘南シーサイドカントリー倶楽部」です。木立の中に入っていくと、ちょっと涼しくなります。植物のちからを感じる瞬間。
そして国道一号線に出て相模川を渡ると、湘南マリーナすぐそこなのでした。

待ちくたびれた船チームと合流、記念写真をパチリと撮って、解散するのでした。



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