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OVE散走レポート
2024/5/18 Sat

レポート ご近所公園巡り散走

<どこかボタンを押してしまったら水彩画モードになってしまって、なんちゃってアートにされてしまった我々>

今回の散走は東京都公園協会主催。

協会の管理する青山公園で何かイベントを、ということなのだけど、せっかくなので近所のいろいろな公園と、それから渋谷区が整備を進めたTHE TOKYO TOILETを巡って、いちにち公園三昧の散走をすることにしました。


THE TOKYO TOILETは公園のトイレもおもてなししよう、誰でも安心して利用出来るトイレを!というコンセプトで渋谷区内にある17ヶ所のトイレを建築家やデザイナーの方々が設計したもの。それぞれのトイレがテーマや目的を持っていて、それを知って巡ると2倍楽しい。どのトイレも個性的で建築散走として楽しめちゃうんです。


ちょうどOVEではアプリ「spot tour」を用いて、THE TOKYO TOILETを巡るデジタルスタンプラリーを実施中だったため、スタンプラリーも楽しみながらの散走となりました。

そして主催の東京都公園協会からは青山公園の萬年センター長が参加。公園を管理する側からの感想やご意見、ポイントなど貴重なお話を色々と伺う事ができました。


午前中は北参道から西参道、代々木公園の西側に並ぶ小公園や代々木八幡へ。



代々木八幡では、オーストリアからやってきた建築家達のツアーに出会いました。そのほかTHE TOKYO TOILETツアーに同行するテレビの取材班に行く先々でであったり、海外からの旅行客と思われる人たちを多数見かけたりと、THE TOKYO TOILETの注目度の高さを実感。

行く先々でトイレを眺めながら、ああでもないこうでもないと考えるのは意外と楽しいものでした。さらに、公園の「目の付け所」を公園のプロである萬年さんから伺えるという贅沢な機会。安全管理の話や遊具の話、そして忘れ物の話に至るまで、ふだんは伺い知ることもできない裏話を聞くことで、公園に対していくつもあらたな視点を得ることが出来た、貴重な体験だったのでした。




松濤の公園とトイレを巡ったあとはランチタイム。
ランチはルート上にある渋谷・道玄坂上で、「お昼のスナックmixnackで隣のイタリアンOsteria Baccanoから出前を取る」という、あまり経験のできないシチュエーションでのランチを楽しみました。ふだんはカラオケの画面が映し出されているはずの店内のモニターにTHE TOKYO TOILETのトイレの数々とそのコンセプト等の説明が映し出されているのも、なかなかシュールなのでした。


ランチ後も公園&トイレ巡りは続きます。恵比寿周辺にある4つの、どれも特徴的なトイレを巡り、最後のトイレ(と公園)に向かいます。場所は広尾。ガーデンヒルズの中を抜けてたどり着いたトイレは「夜来たらもっと綺麗かも」と感じる、壁の一面が液晶ディスプレイになっているトイレでした。といっても、正面(入口側)から見ると、上の写真のとおり、綺麗な普通のトイレなんですが。

そのほかのトイレも、実は夜見ると全然感じが違うのだろうな..と思うものが多々ありました。ナイトライドでトイレ巡りも良いかも知れません。
(実際OVEでは2008年に「建築ナイト」と題した散走の中で、外濠公園の脇にある2つのトイレを訪れました。散走のときには「これがトイレなのか!」と、とても魅力的に見えたのでしたが、後日昼間に通りかかったときに、同じものとは思えないほど「あまりに普通に公衆トイレ」だったので衝撃を受けたのを覚えています)

そして最後に訪れたのは、この日のメイン=青山公園南地区。昨年南地区内に新しくオープンしたエリアは一面の芝生と「三角」の山が特徴的。ちょっと有機的な雰囲気の遊具?が直線的な「三角」のなかで異彩を放っています。その遊具の脇に陣取ってアイスコーヒーを飲みながら、公園談義に花を咲かせます。まずは、この新エリアについて。この場所は最近まで米軍に接収されていた場所。返還されたときにはなかなかの「荒れ地」だったそうです。

公園の背景(?)には国立新美術館な壁のように立っています。直線的だけど緑の公園と曲線だけどガラスの無機質な壁。対象的なものが借景となって独特の雰囲気が醸し出されます。一方南側にあるのはヘリポート。ヘリコプター離発着の時は文字通りの爆音が轟くそうです。

一日を通して、近所にある公園巡りをして、あらためて東京というのは緑の多い街なんだということを再確認。そういえば、最近東京の空が綺麗になったと感じることも多いのです。それは緑のおかげかもしれません。そのほかにもトラックの排ガス規制を始めとして、いろいろなことがあって始めて、世の中は少しずつ良くなっていくのかと感じます

公園で働くということについて、いろいろ熱く語っていただいた萬年さん、ありがとうございました。



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