レポート 七福神散走2024
2024年初めての散走は、お馴染み七福神巡り。
今年は初めて目黒〜白金を巡る「江戸最初、山手七福神巡り」に挑戦しました。
例年実施している「色紙と御朱印」感染予防のため休止とのこと。そんなわけで、おみくじ入りの七福神だるまを集める(※希望者のみ)ことになりました。気に入った神様だけ集めるというのも、もちろんアリ。
6つのお寺で七福神にお参りしました
・瀧泉寺 恵比寿神
・蟠龍寺 辯才天
・大円寺 大黒天
・妙円寺 禄寿尊+寿老人尊
・瑞聖寺 布袋尊
・覚林寺 毘沙門天
ちなみにこの山手七福神、白金方面から目黒に向かうと「無病息災・長寿」を、目黒から白金方面に向かうと「商売繁盛」を祈願できるとのことでしたが、今回はルートの流れから「目黒→白金」の方向にお参りすることにしました。
というわけでOVEを出発して、目黒不動尊でお馴染みの龍泉寺に向かいます。
まっすぐ南下して六本木通りまではよく通るルート。今回はいつものコカコーラ脇ではなく、駒沢通りに抜けてそのまま恵比寿の駅前に向かいました。広々とした通りをさーっと、と思ったのですが、同じく北風もさーっと吹き抜けていて、ちょっと寒かった。
恵比寿駅前を過ぎてしばらく走ったら脇道へ。恵比寿から目黒川へは必ず一山越えなければなりません。住宅地の中を進みながらちょっとだけ「エイヤ!」と上って、変わったお寺の前で小休止。息を整えます。
しばらく走ると、今度は急な下り坂。走っていても行く先の道が全く見えません。坂の入り口には「15%」の勾配表示がありました。坂の下は、ちょっと昭和な風景の残る「散走お得意」の道がたくさんある区画。そして目黒川を渡離ました。
山手通りを渡ったところから斜めに伸びる柳通りと、目黒不動の参道には、そのまま入りたくなるようなお店がチラホラ。スルーしていくのが勿体無い、と思っていたら、どうしてもスルーできないお店。
鰻を焼く香ばしい匂いがあたりに漂っているのです!
メンバーで確認をとって、希望者は鰻の肝の串焼きを買い食いすることにしたのですが、なんと肝の串は「蒲焼き一枚につき一本」とのこと。
ならば蒲焼きを買ってみんなで一口ずつ摘もうということになりました。
今年は買い食いの年になりそうな予感!
蒲焼きの順番を待っている間にお参りです。恵比寿神のダルマも確保しました。社務所の窓口で整列している恵比寿さんの中から、そっぽを向いている「ちょっとグレた」恵比寿さんをお招き。(あとの6柱もちょっとクセのありそうな神様を探しました)
そうこうしている間に鰻も焼きあがる時間になり、お店にいって引き取ってきました。
お寺の中で良さそうな場所を選んで、みんなで鰻のつまみ食いをしました。
んんんんん...んまい!
ちょっと醤油辛いタレがピシッと決まって、濃厚な鰻ながら後味も程よくさっぱり。新年早々から美味しい散走なのです。
続いて、龍泉寺の境内に沿う細い道を進みます。「この先行き止まり」と書いてあるのですが、歩行者と二輪車は通れます。(といっても「行き止まり」と書いてあるのに先導がどんどん進んでいくと、それはそれで不安にならないのだろうか...いつもやっているから「ああ、また始まった」と思うだけなのだろうか...)
山手通りに出ると次のお寺「蟠龍寺」まではすぐ。
通りから入り口の門を抜けると...うーむ。普通の住宅街のような景色。あまりお寺の境内のようには思えません。
さらに進んでいくと、お寺が見えてきます。
お参りを済ませて神様を、というのは流れ通りなのですが、この蟠龍寺、弁天様の他にも「おしろい地蔵」という、美肌にご利益があるというお地蔵様が。
関東大震災で被災して浅草から移ってきたとのこと。顔にあばたのあった女性がこのお地蔵様にお祈りしたらあばたが消えたということで、江戸時代には歌舞伎役者がお参りにきたりもしていたそうです。
蟠龍寺を出て東の方へ向かいます。目黒川を越えると、崖のような坂があるのですが、ここは自転車を降りて押してのぼりました。坂の名前は行人坂。これから向かう、坂の途中にある大円寺にちなんでつけられたということです。
大円寺は立派な門構え。門の前で写真を撮っている人が多かった気がします。境内も坂の途中だからコンパクトではあるものの、立派なお寺です。本堂に祀られている大国様は徳川家康がモデルだと言われているそうです。
お参りの後、さらに目黒駅まで行人坂を上ります。前半同様押して上がったのだけど、下見の時に自転車に乗って上った時と、あまり疲労度は変わらない気がしました。もしかしたら、自転車に乗って上ったほうが楽だったのかも。歩くにも急な坂でした。
そのまま目黒通りをプラチナ通りまで走り、ランチのお店に向かいます。
お昼を食べたのは秋に白金台でした散走と同じお寿司やさん「すし兆」。お昼の名物「おまぜ」は、やはり美味しかった。赤だしと白だし、2種類のお味噌汁はおかわり自由。前回は白だしをおかわり。今回は赤だし。食後に出発の準備をしていたら、お店の方が出てこられたので、一緒に記念写真を撮りました。
さて、七福神巡りも後半戦。次に向かったのは目黒通り沿いに入り口のある妙円寺。ぱっと見お寺とはわからないような門構え。急なスロープを降りていくと、こじんまりとした境内がありました。寿老人と福禄寿が並んでいるのをお参り。(堂内撮影禁止の為、並んでいるお姿は公開できません)
ちなみに寿老人のだるまはスワローズカラーなのだそうです。
白金台の住宅地を縫うように(坂道を避けて)ジグザグに走っていくと、八芳園の向かいあたりにあるのが5番目の瑞聖寺。道路には小さな門があるのですが、ちょっと歩いていくと立派な山門に長い階段。一歩一歩上っていくと大きな本堂の屋根が見えてくるのです。
山門と本堂の昔ながらの荘厳な建物以外は、ちょっとポップな境内。見覚えのあるルーバーはもしや。。。と思って検索したら、トップにはやはり隈研吾建築都市設計事務所のウェブサイト。
水盤に映る本堂・空・回廊・そして私たち。何を映しても絵になるのです。
ちなみに本道のお賽銭箱はちょっと離れたところに置いてあって、お賽銭を投げても跳ね返って本堂の中に飛び出してしまったのでした。修行が足りんのでしょうか。多分足りないのですね...
最後にお参りしたのは覚林寺。加藤清正公を祀っているので清正公(せいしょうこう)と呼ばれている。清正公にあやかり勝負祈願に参られる方が多いお寺だそうです。本堂をお参りし、だるまも勢揃い。よし、ではOVEに向かおう...と思ったら、毘沙門様の祀られているのは、境内にある別のお堂でした。慌ててお参りをして、さてどこかで一息つこうかな。と話をしたのですが、OVEに帰ってケーキを食べるのはどうかということになり、OVEに向かったのでした。
到着後コーヒーにケーキでほっこりしながら、今年一年幸あれと祈りつつ散走は幕となりました。