レポート 江戸の風薫る酉の市散走
11月の「酉の日」に、商売繁盛を願う「酉の市」。東京界隈では江戸時代初期に現在の"祭り"の原型が出来たようですが、そもそもは日本武尊を祀る神社でその偉業に感謝するお祭りでした。ちなみに11月の酉の日は日本武尊の命日であるとも、東征した時に戦勝祈願をした神社に熊手を立てかけた日であるとも言われています。
酉の市(以下参考: 浅草酉の市https://torinoichi.jp/about/)は、
江戸の北、花又(現在の足立区花畑)にある大鷲神社の収穫祭が起源と言われています。祭りでは鶏を奉納し、終わったらその鶏を浅草寺の観音堂前に放したそうです。
時を経ると、町人の祭りに変わっていき、花又大鷲神社のほか、北千住の勝専寺、浅草の大鷲神社が有名になりそれぞれ「本の酉」「中の酉」「新の酉」と呼ばれました。
この散走では、この「鶏の通った道」および「本の酉」「中の酉」「新の酉」と酉の市の賑わいが伝わった道を散走することにしました。
今回も株式会社アキボウよりDAHON、Ternの折り畳み自転車をお借りして、折り畳み自転車の機動力を活かしての散走を実施しました。

駅の構内は担がないといけません。やっぱり重い。自転車には畳んだまま転がせる機能(オプションパーツが必要です)があるので、それを活かせるようにならないものかと思いました。参加者からは「トランクはOKで自転車はダメというのはダブルスタンダードだ」という意見も。

「中の酉」勝専寺は明治期に酉の市を辞めています。門も閉まっていたのですが、「千住」の名前の由来の一つと言われる千手観音がある古刹。でも、その向かいの石屋さんの軒に並ぶ干し柿の「並びの美しさ」に目を奪われてしまった散走チーム一同。

人混みを抜けた!と思ったが祝日の浅草はそんなに甘くはありません!まずは正面からくる力車(2台)が通過するのを待ちます。このあとも人がたくさん、結局浅草駅まで押し歩きました。外国人観光客も大勢増え(外国人率が異様に高かった)浅草にも活気がありました。
到着後も、自転車の乗り比べをしてみたりと、折り畳み自転車体験も存分にできたのでした