レポート 【文化の秋】都内紅葉(黄葉)散走
紅葉(黄葉)散走、というにはちょっとまだ色づきが浅かったのですが、文化の秋を思う存分堪能できる散走でした
OVEを出発して恵比寿方面へ。渋谷川沿いから恵比寿ガーデンプレイスに向かう「ビール坂」を上ります。
街頭のジョッキが気分を盛り上げます。
ガーデンプレイスで小休止。入り口には大きなクリスマスツリー。このシーズンお馴染みのシャンデリアも準備万端です。
山手線の線路沿いから跨線橋を渡って、白金台方面へ向かいます。この日、山手線は内回りが運休。なかなか電車がやってきません。
最初の訪問地は東京都庭園美術館
昭和8年に朝香宮邸として建てられた。内装はフランスのアール・デコ様式の著名なデザイナーを起用しています。ちょうど「装飾の庭 朝香宮邸のアール・デコと庭園芸術」という展覧会を開催中。展示物のほか、館内そのものが展示も兼ねているというなかなか見どころの多い展覧会でした。
庭園美術館というだけあって、庭園も見事です。その庭園にシートを広げて優雅にくつろいでいる家族連れの醸し出す空気のなんと素晴らしいこと。
この美術館はまる一日、のんびりと滞在して好きなように過ごすのが良いのだろうな、と感じたのでした。
庭園美術館を後にしてランチに向かいます。
プラチナ通りの銀杏も、やや色づいている感じ。日当たりの良いところは黄色くなってきていますが、それよりも地面に落ちているギンナンが気になります。
さて、今日のお昼は「すし兆」。
街のお寿司やさん、という雰囲気のお店です。
お昼のおすすめは「おまぜ」。お味噌汁は白だしと赤だしが二つ出てきます。
地元と思われる家族づれもやってくる和やかな店内で、楽しいランチタイムを過ごすことができました。
食後最初に向かったのは、上大崎(目黒駅近く)にある自転車文化センター。ここでは「ギミック(仕掛け)の世界 折りたたみ自転車」展を開催。ちょうど折り畳み自転車に乗っていることもあり、古今東西の折り畳み自転車を見て楽しんでいたところ、職員さんにどうやら折りたたみマニアがいるらしく、詳しい解説などもいただくことができ、こじんまりした場所ながら内容の濃い時間を過ごせたのでした。
まだまだ続く「文化の秋」。続いては関東大震災後の東京大学の復興に寄与した建築家、内田祥三(うちだよしかず)の作品である「伝染病研究所(現・医科学研究所1号館)」と「公衆衛生院(現・港区郷土歴史館)」をざっと眺めてから、郷土歴史館の見学をしました。
建物は公衆衛生院ということで、なんとなく病院っぽい雰囲気に思えるのは、気のせいでしょうか。
港区の視点で東京の歴史が語られていく、港区から見た東京史を見ると、普段の目線とは少し違った角度で眺める東京がまた新鮮に思えるのでした。
特別展は「ある図案家の仕事」。筆者にとっては着物や織物に見られる「パターン」も、図案家が考えている、という当たり前のことに今更ながら気付かされた感慨深い展示でした。
展示を見終わった人から館内のカフェに集合。「明るいカフェテリア」で展示の話だけでなく、自転車話で盛り上がるのでした。
帰り道は白金の住宅地の中を抜けて広尾から西麻布方面へ。小さな路地から大きなお屋敷街まで、バリエーション豊かな風景の中をOVEへと向かいました。