レポート 安曇野散走(1)
10月も下旬に入った週末、そろそろ紅葉も気になる信州へ。
松本をベースに安曇野をめぐる散走を二日実施しました。
相変わらず暑い日がぶり返す2023年、
松本駅に集合すると、ぱきっと冷たい空気が迎えてくれました。
そのおかげなのか、空は筆者が見慣れた関東の空よりも「くっきり青」く、
東西から挟む山の紅葉は始まったところ、という感じ。
今回は、株式会社アキボウのご協力で、DAHON、Ternの折り畳み自転車を全部で9台お借りして、
気軽な折り畳み自転車の旅を体験してみようという試み併せて行いました。
以下は先導スタッフの心の叫びも交えつつ。。。ご報告!
集合場所の松本駅を離れてしばらくは、松本の城下町散走。わざわざ川上の橋を回って、写真をパチリ。
橋の向かいの四柱神社には、餌付けされた鳩たちが。。。
それにしても人慣れしすぎではないか?!
猫やカエル(かじか)など、ちょっと変わったモノたち
でも、やはり圧巻は国宝松本城。この青空と漆黒の天守閣!いつまでも写真を撮り続けたい。という気持ちを抑えて次へ。
こちらも国宝。開智学校は残念ながら工事中。フェンス越しに眺めます。
城下町の裏山を上ると「義人塚」。貞享騒動の主だった人々はこのあたりで処刑されました。
(詳細は「貞享騒動」で検索!)
上れば下る。
予定よりも急な坂を下ってしまいました。。。
ちょっと車通りの多い市道を抜け、国道19号線を渡る。少し奈良井川沿いを走ってから「あずみのやまびこ自転車道」を使って犀川を渡る。
この自転車道は拾ヶ堰(じっかせぎ)という用水に沿っている。安曇野を等高線に沿って横向きに走る用水の代表格。この堰をはじめとする用水網が開削されたおかげで水に乏しく農作に適さなかった安曇野は信州随一の穀倉地帯になった。
(詳細は「拾ヶ堰」「安曇野 堰」などで検索!)
工場のある地域を抜けると突然歴史のありそうな集落。熊倉の渡しという、犀川の渡しがあったところ。ここで小休止。
渡し場のあったところにしては急な流れに驚く
ちょっと暑くなってきたので、上着を脱いだり、水分を補給したり。
熊倉の渡しを離れ、熊倉の集落を過ぎる。広々とした田んぼの中を走るのは、なんとも言えない爽快さ。
矢倉堰沿いに進んでいくと、安曇野IC(旧豊科IC)。突然ファミレスとかコンビニが現れてちょっと驚く。
ふたたびのどかな田園風景の中へ。ときおり通る集落は。建築や外壁、蔵が印象深い。
憩いの池と呼ばれる池を散策。北アルプスの伏流水が湧き出る。あまりの湧水量に驚きを隠せない。
安曇野の土地は水捌けの良い扇状地。水は地下に沁み込んで、突然このように湧き出している。
途中の土地は堰が出来るまでは痩せていたということは、容易に想像できる。
さらに近くの「まちの駅安曇野BASE」で休憩。ここでは沸いている水を飲むことができる。飲んでみる。日本人の好きな日本の軟水。味に関しては途轍もない驚きもない。ただただ、普通に美味しい。
でも、実はそれってスゴいことなんじゃないかと、ふと思ったりする。
ちょっと幹線道路を通り、とっとと離脱。穂高川の土手にある「早春賦の碑」でストップ。
「早春賦、歌える?」「うーん。。。」
という会話が聞こえたのか、歌を流すサービスがあった。
せっかく土手にのぼったのだが、下を見下ろすとコスモスが乱れ咲く一角を発見。行かない手はない!
土手を(自転車で)駆け降り、コスモス畑へ向かう。みんな思い思いに写真を撮る。今日家に帰る必要がないと思うと、やりたいことは全部やりたくなる。
とはいえ、お昼ごはんが随分と遅くなっている。向かうのは「かじかの里」。
公園ではOVEのカフェスタッフ石光が、公園内のデイキャンプ場の手配。荷物の輸送。会場の設置。そして調理(その前に買い出し)。全て独りで行って、ここで待機していてくれた!そこに群がる散走チーム。
だって、美味しいんだもの。
このくらいの時間から、陽が陰ってきた。途端に体が冷えてくるのを、コーヒーで温める。お腹も満足。
ごちそうさまでした!
食後、再び自転車に乗って穂高の町へ。穂高神社をのぞいてから、穂高駅へと向かいます。
ここから自転車を折りたたんで輪行袋にしまい、電車で松本へ向かうのです。
が、のんびりしすぎたので予定の電車は行ってしまった。次の電車までは、1時間...チーン♪
そこで折りたたみ講座から輪行講座。みんなで「あーだこーだ」わいわいとやっていたら、あっという間にほどよい時間になりました。自転車の入った輪行袋を持って改札からホームへGO!
やってきた電車は空いていたので広々使わせてもらいました!
20分後には松本駅に到着。
こうして、安曇野散走の1日目は終わったのでした。今日はここで解散。集合は翌朝8時。
散走チームは皆さんで楽しい夜を過ごしたそうです。
スタッフはスーパーに行って2日目のお昼とお土産の買い出しをしました。
そして、明日もカフェスタッフ石光の孤独な戦いは続くのです。ああ、それにしてもランチ美味しかった。幸せな時間。。。