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散走のご報告

MinamiAoyama

2017.12.02(Sat)

築地快食散走


スカッと晴れた青空に、きらきら輝く黄金の銀杏、それだけで気分が昂った、自転車日和の築地快食散走のご報告です。



紅葉はその色どりだけで美しくありますが、そこに澄み渡った青空が加わると輝きが増し、人々を魅了します。風に吹かれて落ちていく葉は雪のようにヒラヒラと舞い、私たちの上に優しく降り注ぎます。その葉の上を自転車で走るとシャリシャリとした音をたて、自然の香りを運んでくれるのでとても癒されます。こういった体験ができるのは一年で今の季節だけなんです。



青山から築地までは回り道をしても7キロ程度。その間に乃木坂、六本木、赤坂、銀座など名だたる都会の街中を通っていくのですが、自転車で走っていくと思いのほか緑が多いことに驚かれる方もいらっしゃいます。「綺麗ですね!ここが日比谷公園ですか。東京に住んでますが、来たことがありませんでした。なんだかお上りさんになった気分です・・・」。自転車で向かう目的地までの道中には東京に住んでいてもまだまだ知らない素敵な場所が沢山。その存在を知った時の嬉しさは誰かに話したくなるほどです。



銀座を抜けると一気に空気が変わり、下町風情が漂ってきます。築地周辺で見つけた「築技」ポスター。築地で働く人々の職人技を心をつかむ1文で紹介しています。「あなたが市場で買い物をする1時間で最高の状態に研ぎあげます」刃物屋さんのポスターの1文ですが、研いでいる職人さんの写真とお店の名前、場所が記入されています。それがなんとも格好よく、次は沢山あるポスターを全部ゆっくりとみて周りたいと思いました。




一時期は「ついに移転だ!」ということで場内のお店がすでに閉店していたりと混雑も落ち着いたかと思われましたが、また少し賑わいが戻ってきたような気がしました。この日は禄明軒で旬のカキフライ定食を頂きました。カウンターのみの狭い店内で次から次へと入れ替わるお客さん。席の後ろは人が1人通るのすらやっとという感じのなか「すみません」と声を掛け合いながら出たり入ったりしていきます。場内のお店はどこもこんな感じで、店員さんのお客さん捌きも見応えがあります。




なんとも味気ない場内の「診療所」の看板、所狭しと軒を並べギュッと詰まった商品の中で職人さんが顔を出す店内、どれをとってもそれが逆に味わい深く、この雰囲気がなくなってしまうのかと思うとやはり寂しく感じます。普段見ることのないような調理道具に「これはいったい何でしょう?」と興味津々。ついつい足が止まってしまいます。築地での忘れ物はいつも独特。冷凍ズワイガニ、マグロ、生わさび・・・「持ち主は見つかるのでしょうか(笑)」「冷凍ものは冷凍して保管しておいてくれるのでしょうか?」など疑問がふつふつと湧いてきます。



皇居より海側に建つ今どきのビルは一面ガラス張りといった建物が多く、その一面に映る真っ青な空が印象的でした。刻一刻と映る色は変わっていき、夕方になるときっと夕焼けで赤く染まっていくのでしょう。
いつもの場所に変わらず建っている東京タワーもこの日は気持ちよさそうに陽を浴びているように見えました。



自転車を楽しむのに長い距離と時間は必ずしも必要ではありません。今日は往復15キロと距離にすると短い旅でしたが、変わりゆく景色を見ながらゆっくりと走っていると、沢山のことや物が目に入り、とても長い距離と時間を走ったような気持ちになります。お昼ご飯を食べてサッと帰れるくらいの距離は心地よい疲労感で終わることが出来きてとても気持ちがいいものです。「今日は深い眠りにつけそうです」と参加者の方。電車で寝過ごしませんように・・・


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