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南仏プロヴァンスへ

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 南仏プロヴァンス地方と言えばラベンダーの生産が世界的に見ても有名ですね。ポプリの材料やハーブティー、料理の風味付け、化粧水などの美容、観賞用(鉢植え)等に利用されてきました。また古くから多くの薬効を持つハーブとして防虫・殺菌剤としても愛用されています。
日本では北海道の富良野地方が1970年代まで大々的に生産をしていましたが、最近では合成香料の台頭で衰退し観光用を残すのみとなっています。恐らく我々が芳香剤で嗅いでいるラベンダーの香りは合成香料ですね。逆に1960年代までは日本人でラベンダーを知っている人は少数派でした。戦後急速に普及浸透した香りのひとつです。


Le calisson d'Aix © Keldelice.com


 ゴール地サロン・ド・プロヴァンスの南東25kmにあるエクス・アン・プロヴァンスという町は画家のポール・セザンヌが生まれて死没した町として日本でも有名ですが、古くから伝わるお菓子「カリソンデクス」があります。これは地中海周辺の特産品であるアーモンドとメロン、オレンジピールなどフルーツの砂糖漬けをペースト状に練り混ぜて作られます。表面に卵白と砂糖で純白のアイシングを施したコイン大のお菓子です。少々お高いですが優しい味わいの中にも歴史の重みを感じさせ、一度は召し上がってみていただきたい逸品です。
エクスはラテン語のアクア(水)がなまった言葉で、その名の通り町中の至る所に大小の噴水が湧き出る水の町でもあります。


Pastis/trinklaune.de


 食前酒を飲む習慣がない人の多い日本では馴染みがありませんが、フランスでは国民1人あたり1年間の平均消費量が2L強とワイン(50〜60L)の次に飲まれているのではないか、と思うくらいメジャーな食前酒があります。南仏プロヴァンス名物と言われるパスティスです。元々はアブサンというお酒の代替品として登場した経緯がありますが、地元では食事前にキュッと一杯飲むのが粋とされています。パスティス単体では透き通った緑色ですが、水を入れると写真のように白濁するのが特徴です。様々な種類がありニガヨモギの独特の香りで好き嫌いが分かれますが、パクチー同様に飲めば飲むほど好きになるお酒です。かなり強いお酒ですが、南仏料理との相性は抜群ですので、現地へ行かれたら食事の前にオーダーしてみてください。

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