OVE

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出版:文藝春秋刊

本の声を聴け

ネット書店や電子書籍で読みたい本を簡単に購入できる現代。そんな時代に独自のセンスで“主張する本棚”をつくり、本と本、本と人の新たな出会いを提供しているのが、ブックディレクターの幅允孝さんです。前回紹介した『つかう本』だけでなく、美術館や美容室、銀行、レストランといったさまざまな業種から依頼が殺到する幅さんの仕事を徹底取材し、実例をもとに紹介しているのがこの一冊です。

「彼が本を並べると、本棚が輝き始める。」と言われるその本棚づくりは、一般的な書店の本棚とはまったく異なります。政治・経済・写真集といったジャンルがなく、もちろん、新書・文庫の区分もありません。哲学書の隣に写真集があり、その横にはCDがある。それなのに、そこから「冒険」や「恋」「美味しいもの」といった、あるひとつのテーマが浮かび上がってきます。幅さんはこれまで結びつかなかった本をつなげ、予想もしなかった「驚き」や「発見」といった偶然の出会いを私たちに与えてくれるのです。

モノが売れない、つい目的を追い求めてしまう時代に、「偶然」というワクワク感を思い出させてくれる幅さんの本棚。幅さんの仕事には、私たちの暮らしを豊かにしてくれるヒントがたくさんちりばめられている気がします。

スタッフからひと言

スタッフ

K

OVE中之島の本棚もそうですが、最近は書店ではない場所に、テーマ性をもった本棚が増えてきました。外出先で見かけた本棚が、実は幅さんの選書だったという事もあります。無類の本好きだった幅少年が成長し、紆余曲折を経てブックディレクターとなった経歴と、これまでの多岐に渡るお仕事の裏側まで迫った本です。

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